イラクは危険、ということは。。。

政治的には「人質とられたから撤退」というのはまぁあり得ないというのは分かるのですが、人質事件とは無関係に撤退する理由はあると思う。というか今の状況は人質事件に惑わされ過ぎかもしれない。

元々サマワは安全っていうのが自衛隊派遣の前提になってたはず。直前に公明党の神崎代表がでかけていったりして「安全」をアピールしてたよね。派遣後の外務省の渡航情報でもずっと「イラク南東部は、イラクの他の地域に比べ全般的に比較的安定していますが」なんて前置き付きでの警告が続いてました。

でも、今の状況はどうなのか。ここ数ヶ月でテロも占領軍への攻撃からイラク市民も巻き込んだ無差別テロへと変化してきているし、テロリストも外国の賞金稼ぎだけじゃなくなってきている。米軍がモスクを攻撃したりして先行きはいよいよ怪しい。となると、もう派遣の前提は崩れてしまったのでは?

人道支援と言ってもサマワは緊急で支援が必要な状況ではないと聞くし、支援活動の際に住民がテロに巻き込まれるリスクを考えると、このまま活動を続けるのとどっちが住民のためになるか怪しい。そういう理由で撤退という判断はありなのでは? まあ世間的には「そんなのウソでしょ、タテマエでしょ」って言われるかもしれないけど、それでも強弁・詭弁で凌げるでしょ、小泉首相なら。ウソっていうのはこういう時のためにあるものだと思う。

それともまだサマワだけは安全なのかな? もしそうだと言うのならまた神崎代表にでもイラクに飛んでもらいましょうか。。。