ブログ正統派/異端派

(現在の)ブログのアーキテクチャを最大限生かそう、出されたごはんは最後の一粒まで残さず食べましょう、みたいな意味では「正統派」は正統かも。ブログって大抵コミュニケーションを促進してコミュニティを広げる、盛り上げる方向に設計されてるから(はてななんかは特に)、ブロガーたるものそれを生かそう、生かしきろう、という主張はありでしょう。例えば C で構造化プログラミングしなかったり、Javaオブジェクト指向しなかったりすれば「そのスタイルは正統的ではない」と言われても仕方がないと思うし。

とはいえ、正統/異端とか言うとなんか善悪とか真贋の区別みたいで違和感あるので、ファストブログ/スローブログとでも言い換えたらどうか。

ブログのアーキテクチャに激しくシンクロしていくのがファストブログ。あちこちから飛んでくるコメント、トラックバックに素早く反応し、流動性の高いコミュニケーションを捌いていく。自分のエントリの内容もコミュニティ内のコミュニケーションを煽る方向に最適化。

一方自分の目的に沿った範囲でブログの機能を選択的あるいは限定的に使うのがスローブログ。もちろん公開の場で発言するからにはコミュニケーションを志向しているのだけど、その内容が本人にとって意味があるかが重要で、単に盛り上がるだけではない必然性のあるコミュニケーションを目指す。

どちらが良い悪いというわけではなくて、ファストブログだと目的が棚上げされっぱなしになるかもしれないし、スローブログだとチャンスを逃して目的達成が難しくなるかもしれない。てことで、あまりスタイルに拘らず柔軟にやればいいんじゃないの、などと毒にも薬にもならないことを言ってみたり。



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