ぼちぼち真面目に有害図書撲滅ブログを読んでますが、この人の言う「撲滅」ってのはどの程度のことなんでしょうね?
このあたりを見ると元々は「公道で成人雑誌を宣伝するな」という話のようなんですね。この程度ならアリという気もするのですが、具体的な運動はそれにとどまりません。
そこで、有害図書撲滅キャンペーン NO1として、
(1)卑わいな内容の削除
(2)アダルトまがいの過激な写真や雑誌の掲載中止
(3)セブン・イレブンとしての販売の中止
を要求し、それまで以下のHPを公開いたします。セブンドリーム・ドットコム「セブンドリーム アイドル・グラビア」
http://shop.7dream.com/find/p27h/001/さらに、その中の2冊をピックアップしてみました。
◆素人club 撮られたガール 945円(税込)/月
女子大生からOL、人妻まで、セクシーな素人美女満載。
http://books.bitway.ne.jp/hausbank/t-girl/7DC/◆SUPER NICE BODY 945円(税込)/月
男の妄想、性的欲望…そのまま表現するとこうなる…?
http://www.bitway.ne.jp/nicebody/7DC/
指摘されたサイトは明らかにアダルト向けのコンテンツですが、性器や乳房の直接の露出がないせいか「アダルト」の表示がなく「18禁」的な入り口が用意されていません。これは有害図書撲滅さんの初心である「公の場に成人向けの宣伝が露出してるのイクナイ!」というのに通じるものですし、僕の立場から見てもこれはちょっとなぁ、と思わなくもないです。
しかし、そこから「掲載中止」「販売中止」の要求にまで飛躍してしまうのが僕には納得できません。これはゾーニングの問題ではないの? つまり、見たくない人・見せるべきでない人*1に見えなくする、不意打ち的に見てしまうことを防止する、という観点から区分陳列やアダルト表示を行えばそれで良いという話なのでは?
なので、この場合は「区分陳列を徹底せよ」「バナーからコンテンツに飛ぶ際にワンクッション置いてアダルト向けである旨告げる警告画面を出せ」みたいな要求ならわかるんですが*2。
もっともアダルトコンテンツそのものではなくその宣伝すら露出禁止というのはどうなんでしょう。松文館裁判で宮台真司が論じたように「猥褻」というのはそれ自体猥褻な何かがあるのではなく、非性的な場に性的な物が侵入する事態を指すのであって、非アダルト領域にあるアダルト宣伝も「猥褻」であると言えるかもしれない。
「ここはアダルト」とわかる領域を確保してそこで宣伝するようにすればとりあえずオッケーなのではないか。そこまですべきだ、とまでは言えないと思うけど。
7dream.com の場合はそれ系のコンテンツのリンクはページの下の方に「グラビア」カテゴリとして固めてあってそれなりに配慮したつもりなのかもしれませんが「グラビア」って何?? 非ヌード系コンテンツも含むので「アダルト」とまで言うのは不当表示になっちゃうとか? それにしてももうちょっとなんとかならないものか。
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