コンビニの成人雑誌シール貼りについて

都条例は効果テキメン(切込隊長 blog)だそうですが、横浜のコンビニ(セブンイレブン)でも最近は成人誌のシール貼りが徹底しててウザいです。売場の分別はゾーニングの観点からしかたがないと思うけど、シール貼りは余計だし逆効果では? 表紙でしか客寄せ出来ないとなれば必然的に表紙が過激になってますます売場は見苦しくなると思う。

しかし、隊長 blog からリンクされてたこの記事(東京新聞)のコメントはちょっと変。

■過激わいせつ生む『悪循環』
 前出の矢崎氏はこう嘆息する。「かつて成人マークをつけたことで、アダルト表現はいっそう過激になった。子供を“人質”にした短絡的な規制は、結局はよりわいせつ性の強い環境を生むだけだ」

成人向けの出版物がいくら過激になっても関係ないでしょう。ゾーニングができていれば問題ないわけで。この論法だとエロ本の有害性という前提を規制する側と共有してしまっているし、青少年に限定せず一般に有害というところまでいってしまっているような。この人エロ本全般に否定的なわけ? なんかヤブヘビな事を言ってる気がする。

この矢崎氏も含め規制の動きにエロ業界の人がコストや売り上げ減を理由に反対してるのですが、そんな理由で反対しても意味ないでしょう。失われた売り上げの一部には本来売ってはいけなかった客が含まれているのだろうから、条例作った側からしたら望ましい結果でしかないし。条例の主旨は事実上青少年を食い物にして不当な利益を貪っているエロ業界から利益を奪えってことなんだから。

もし本当にエロ本が青少年に無視できないほどの悪影響を与えるのなら、消費者(青少年)や社会に害を与えてまでエロ本でお金儲けをする権利なんてありえないわけです。条例がそういう前提に立っている以上、今の売り上げ自体が不当な利益を含んだもので、それは守られるべきものでは全くない、少なくとも青少年への売り上げ分に関してはむしろ奪うべき、規制のあおりを受けて成人への売り上げも減ったとしても社会秩序の維持のためならある程度はやむを得ない、というあたりまでは否定しようがないでしょう。

だから、反対するとしたら以下のような話にもっていくしかないと思う。

  • 効果のない規制で経済的損失ばかり発生している (規制の方法を否定)
  • 経済的損失は最小限で十分効果的な規制方法が別にある (妥協できる代替案の提示)
  • そもそもエロ本は青少年に悪影響を与えない (規制の意義自体を否定)

ていうか変に卑屈にならないで「エロ立国日本」を宣言するくらいにピースなエロのバイブスでポジティブな感じでお願いしますよ。むぎょー。



idトラックバック: