はてな住所登録パブリックコメント

[id:hatenadiary:20041110] より。はてな住所登録パブリックコメント募集開始。予定では「プライバシーポリシー」のパブリックコメントを求めるということになっていて、住所登録自体は変更なしとも受け取れるそぶりだったので、一安心といったところです。

はてな側の提示した選択肢は以下の通り。

  1. 全ユーザーの住所登録を義務とする
  2. 住所登録を選択制にする
  3. 住所登録は行わない

3がベスト、次善は 2。1 は受け入れられません。ただし 3, 2 の詳細については意見があります。

「プライバシーポリシーの見直しを行い、個人情報の取得方法、用途をより明確にします」とありますが、プライバシーポリシーを詳細化することで目的外利用に対する歯止めにしても、サービス拡張や状況の変化によって曖昧さが顕在化した時にどうなるのか心配です。過去にそのようなケースで制限を緩くする方向で利用規約を改訂したこともあり(参照悪マニ:悪の最新情報2004年2月25日)、プライバシーポリシーだけが歯止めというのは安心できません。根本的に個人情報は最初から収集しない・必要になるまで収集しないという方向でお願いしたいです。

2 はそういう方向に近いのですが、ちょっと曖昧なところがあるので、住所登録が必要なサービスではサービス毎に利用申請が必要という形にして欲しいです。住所登録するとこれこれのサービスが自動的に使えるようになります、というのはダメ

というのは、本人が知らないサービスの内部で登録された住所等の情報が利用されるということになると、本人が気付かないうちに望まない目的で登録情報が利用される可能性があるからです。たとえば誕生日を迎えた人に抽選でプレゼントを贈るサービスがいつのまにか開始して、本人の同意なくプレゼントが贈られてきたら困る、等々。

また、ユーザが使わないサービスが個人情報にアクセスできる仕組みになっていると、個人情報漏洩のリスクも高まります。明示的に利用申請するまでサービスにアクセスできない仕組みにして欲しいです。たとえばフォトライフスクリプトhttp://f.hatena.ne.jp/rna/fushianasan とかやると個人情報を表示してしまうバグがあったとしても、id:rna のユーザがフォトライフの利用申請をしていなければそもそも http://f.hatena.ne.jp/rna/ のアクセスは拒否される、というように。

2, 3 についてクレーム対応の切り分けという話がありますが、これについて。

住所登録を頂いていないユーザー様の日記内容に削除申立があった場合には、基本的にはてなで違法行為の有無を確認する前に、まずプライベートモードに固定させていただく、などです

これは確認作業の遅延による被害拡大を予防する意味での規定だと思いますが、現在のプライベートモードは過去の日記も含め全体が不可視になってしまうので、そのままでは賛成できません。このルールが機械的に適用されれば、どこでもいいから些細なことでクレームを付けるということを繰り返せば事実上日記全体を閉鎖させることが可能になってしまいます。なので、応急処置としての不可視化は、該当日付のみ非公開、あるい該当部分をコメントアウト(あるいは専用のタグで不可視化)という対応にして欲しいです。

まだ気になる点はあるのですがまとまらないのでまた後日。



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