Firefox ユーザは「アーリーアダプター」か?

Firefox にシェアを食われて IE のシェアが初めて90%台を割り込んだとか(OneStat.com のプレスリリース)。

IEのシェア、ついに90%台を割り込む(CNet)より:

Microsoftは、Firefoxのシェア増加こそ認めたものの、OneStats.comの発表した他の結果については冷ややかな見方を示し、同社の数字にはIEの牙城である法人市場のデータが含まれていないと指摘している。

 また同氏は、Mozilla製品への関心の高まりについて、現在のところこれを使っているのはいわゆる「(新しもの好きの)アーリーアダプター」であり、結局IEが大半を占める状況は変わらないと予想した。

同じ調査方法で 5% 減ったことが問題になっているのだから法人市場云々はナンセンス。アーリーアダプターだから云々も微妙。アーリーアダプターは既に Mozilla を使ってるんじゃないの? でもこのニュースのポイントは Mozilla ユーザが Firefox に移行しているのではなくて、IE ユーザが Firefox に移行しているということ。

アーリーアダプターというのはマーケッティング用語でオタク的な新しもの好きな消費者を指す言葉だそうで、

  • 新技術や新サービスへの関心が高い
  • 自分で決断して行動する
  • 他人の意見をあまり参考にしない

というような特性を持つ層のことらしいですが、Mozilla を使ったことがなく IE から Firefox に乗り換えた層というのは「Spread Firefox(SFX)キャンペーン」の影響を受けているのだろうから(参考: 「Firefox を広げよう」キャンペーンの成功には Apple ファンもたじたじ)、もう少し裾野の方の人じゃないかと思う。

とはいえこの流れが続いても IE が大半(たぶん7割〜8割)を占めるのだとは思うけど、それでも2割程度以上が非 IE になれば非IE への対応(というか標準への準拠)を動機付けられるだろうし、MS もブラウザを進化させる気になるだろうし、悪くない話だと思う。とりあえず MS が顔真っ赤にして SVG や MathML に対応してくれると嬉しいなぁ。

via: 多いか少ないか (SOUL Clipper ver.1.1)