疲れた

風邪の後遺症が酷くて息が絶え絶え。深く息をすると胸が痛くなって痰がからみだしてせき込む。そのせいでちょっと遠くまで歩いたりすると呼吸困難になって立ち止まって途中でどこかによりかかって休まないと先に進めなくなる。あと、胸を張っているとその傾向が強いので背中を丸めてないと息が苦しい。寝るときもまっすぐ寝ると苦しいので枕を高くして状態を少し起こさないと辛い。明日もこんな感じだったら病院行った方がいいかな。。。

という体調のこともあるけど、それより「再犯率」問題、色々見たり考えなおしたりしたら、なんかぐだぐだになってることに気付いて疲れた。

  • そもそも「再犯者率」を間違って「再犯率」と言っている(再犯率41%とか)
  • その「再犯者率」自体も同一罪種の再犯以外を含んだ大きすぎる数字(強制わいせつの再犯者率は41%だが、同一罪種の再犯に限ると11.5%)
  • しかし同一罪種の再犯に限ってしまうと今度は複数ある性犯罪をまたがった形の再犯がカウントされなくなる(強制わいせつ→強姦のコンボとか)のでまた数字が違ってくる。
  • 他の罪種のそれと比較せずに数字の大きさの印象だけで議論している。

と、四つ間違いがある、のではなくて、この四つが組み合わせになって間違ってるので無茶苦茶なことになっている。どれか一つでも間違っていると、本来議論すべき「性犯罪に限った」「再犯率」の評価及び「他の罪種との比較」というものにかすりもしない数字ばかり議論することになる。報道も酷いけど、梅太郎さんや macska さんや僕のブログを見た人のブログにしても、どこかに間違いが残った形の数字を出してしまっていて、(数字に関しては)正しい議論ができていないものが散見される。正しい数字は(たぶん)誰も知らない、よって数字をベースにした議論は実は誰にもできない、ということをまず確認したい。

macska さんや僕が使った保護観察期間中の再処分率は数字の性質としては「再犯率」に近いもののはずだけど、母集団が特殊なのであくまで参考程度。それにこれも再犯を同一罪種(あるいは性犯罪)に限ってないのでこれの比較もあまりあてにならない*1

「報道から受ける印象のような明らかな傾向を示すデータはない」とは言えるが、そういう傾向が「ない」とは言えない状況。命題を肯定する根拠として挙げられたものは否定できるけど、命題そのものを否定する根拠があるわけではない。要するに(数字に関しては)議論は振り出しに戻している(世論ということで言えばまだ戻そうとしている段階)だけで、実はほとんど前に進んでいない。違う道に連れて行かれるのを逃れただけだ。疲れる。

ちゃんとした数字が出てくれば(戻るプロセスもすっとばして)一気に前に進むはずなんだから、ここは黙って待つべきなのだろう。でもそれが理解されず待ってくれない人たちが勝手に話を進めてしまってぐだぐだになりそうで怖い。ていうか僕も結果的にぐだぐだに荷担してしまってるので気が重い。まあ僕が黙っていても誰も待ってくれないしやっぱりぐだぐだになるだろうけど。。。


*1:macska さんは「性犯罪の再犯率が他の犯罪に飛び抜けて高いかどうかを判断する程度は可能であると思われる」としているけど絶対ではない。「高いことを示唆するものはない」程度かと。