世間は性犯罪に寛容か

以下思いついたことを適当に書きつらねたメモ。

性犯罪への世間の風当たりは一般に厳しいものと思ってましたが、kaerudayo さんより「1について“犯罪者”でないかぎりは“武勇伝”扱いなのかな〜と。最近の大学生たちの痴漢騒ぎやスーフリの件を追うと、なんでぇって感じですが。」とのコメント

そういうサブカルチャーがあるのは事実だけど、一般の大人の社会では通用しないんじゃないですかね。それとも体育会系のカルチャーの色濃い業界とかではそうでもないんですかね。性行為に関する「武勇伝」っていうのは普通は暴力でねじ伏せたって話じゃなくて、いかに女をその気にさせて股を開かせたか、みたいな話のような。もちろん「その気にさせて」ってのが大いに勘違いで客観的に見れば欺罔や強制、脅迫だったりすることも多々あるので、そういう認知のギャップを指して寛容と言うなら、そうかも。

でも寛容って言うなら日本は殺人とか暴行、傷害に対してよっぽど寛容だよなぁとも思ったり。昔沖縄で少女が米兵から性的暴行を受けて大騒ぎになったけど、聞けばそれ以前に中年男性が米兵に殴り殺されるなんて事件もあったそうで、それを聞いて僕は、ああ、この国ではオッサンの命より少女の貞操が大事なのかな、とか思いました。問題は貞操じゃなくて心の傷だとしても、心の傷って命より重いのかな、とか。

ところで弱者への暴力と言えば親による児童虐待とか学校のイジメとか色々あって命なり心の傷なりに関わるって意味では性犯罪に劣らない深刻さだと思うけど、これらの問題は構造的な問題ってことになってるようで加害者の人格が問われたりする事が少ない気がするけど、これは何故なんだろう。