小児性愛の傾向と対策

ある保険会社がなぜかそんな調査を。そしてなぜか切込隊長が仕事でそのデータの分析をしたとのこと。

http://kiri.jblog.org/archives/001348.html

まあ僕の経験的にも妥当な感じ。ていうかこれもう一日早く書いてくれたらよかったのに。今日は同じようなテーマでエントリ書こうとして自分の記憶をほじくってたら気が狂いそうになって一日潰れてた。

ちなみに僕の場合この中の「選択的」ってやつになるんだろうが Much Stronger や Strongest な「専属的」の共通プロファイルに当てはまる部分がいくつかある。説明するのめんどうなのでこんなの*1貼ってごまかしておく。

「今まで人様の気持ちわかって何か得したことでもあったのか?」

20日の「クローズアップ現代」で小児性愛の性犯罪者のカウンセリングの紹介があって、被害者を傷つけたという意識のない加害者に、傷つけたという事実を認めさせるというのがあった。認めていく過程で加害者は苦しむが認めさせなくてはならない。それは確かに必要だし重要でもあるけど、それだけでいいんだろうか。

この手の犯罪者が被害者の傷の深さを否認するのは自分の罪を軽く見せるための言い訳というよりは、元々他人の気持ちがわからない、というか「わかれない」ということもあるんじゃないかと思う。他人の激しい憎悪に晒される環境に適応するために他人の気持ちを受け止める心の仕組みを退化させてしまうということがあると思う。他人から人間扱いされないという経験は他人を人間扱いする感覚を失わせてしまうということもあると思う。

カウンセリングで個々の行為がもたらした結果を認知させることに成功しても他人の気持ちを受け止める心の仕組み自体は回復するのだろうか。また、仮にカウンセリングで他人の気持ちがわかるようになっても、社会に戻ったら再び激しい憎悪に晒されるようではまた同じ事の繰り返しになってしまわないか。番組では諸澤英道氏(常磐大学教授)が「一般の住民が再犯しないように努力している犯罪者に対して暖かく受け入れる」ようにしなくては、という事を言っていたが、そっちの方が加害者のカウンセリングなんかよりよっぽど難しい。



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*1:三宅乱丈『ペット』isbn:4091866514より