さいたまの地域猫虐待

さいたまで NPO が世話している地域猫が虐待される事件が相次いでいるらしい。

http://www.kahoku.co.jp/news/2005/04/2005040401000077.htm より:

ムサシが殺された周辺では、住民数人から「えさをやるから増える」と苦情が絶えなかった。近くに住む男性は「ふんが汚いし、発情期はうるさい」とまゆをひそめる。

これはほぼ誤解で、本当に地域猫として管理されてる猫なら避妊手術済みで増えもしなければ発情期に盛ることもほとんどない(手術後しばらくは発情することもある)。えさをやらなければゴミを漁るからむしろ迷惑。糞尿の問題は確かに困るのだが猫は砂や土の上でしかしないからある程度は対策できると思うのだが。。。

虐待してるのは住民のごく一部だとは思うのだが、地域猫というのは地域住民の合意がなければ成り立たない話なので件の NPO がどこまで地域住民とうまくやっていけてるかという問題はあると思う。動物愛護的な発想ではなかなか合意を得られないのではないか。(少なくとも建前上は)あくまで人間中心の発想で、野良猫によるトラブルをコントロールするとかそういう方向で猫嫌いな人も含めて納得できるような話し合いをするべきだろう。合意があれば地域猫のトラブルは世話する側の管理強化で対処するという話でケリがつくと思うのだが。

もっとも地域住民の合意と言っても町内会の組織率も低下しているし、どうやって合意を形成できるのかというのは頭の痛い問題だと思う。市町村レベルで条例作ってみたいな大げさな話になっちゃうのかなぁ。

最後に、これはまったく個人的な感覚の問題だけど、名前を付けて世話するのなら家で飼え、とは思った。地域猫というのは猫と共存する町づくりというのが目標の限界であって、個別の猫の運命までケアするものではないと思うし。