リンクの自由再び

リンクの自由については以前「Webサイトは「言論」か「場所」か」に書いたけど(という事も繰り返し書いてきたけど)、それとはまたズレてるというか、単に食いつきのいいネタとして無理矢理リンクの自由の話を軸に議論してるようにも見えるのだけど。。。

言論における倫理や道徳を持ち出すならリンクじゃなくてリンク元が何を言っているかが問題視されるべきで、「無断リンク禁止」というのは的はずれ。逆に言えば「リンクは自由」だからと言って何を言っても許されるというわけではないということ。

あと、「無断リンク禁止を批判する人」と「無断リンクして他人をさらし者にする人」は必ずしも一致しない。後者は自由だからそうするというよりも、倫理的、道徳的な動機がある、というか、やっても許される事だと思ってやっているのだから、法じゃなくて倫理とか言ってみてもしょうがない。

あと、[id:rir6:20050713:1121198432] のこれ:

人と対話することを拒否し法の壁に引きこもる人
(中略)
何故あなたは相手に対し「許可を取る」というコミュニケーションを取ることを病的に恐れるのか?その理由を説明してくれませんか?

言及してトラックバックとか事後連絡とかも立派な「対話」でしょう。むしろリンクせずに言及するほうが陰口っぽく見える罠。

というか「許可を取る」というのは普通に言う「対話」じゃないでしょう。それは相手の許可/不許可を決定する権限を認め、その決定に従う意志があって初めてできるコミュニケーションです。一度「許可を取る」方向で連絡をとれば、それこそどんな理不尽な理由で拒否されても文句は言えないし、敢えてその決定に従わなければ無茶苦茶カドが立ちます。

それは別にしても、そもそも「無断リンク禁止」という宣言は大抵の場合「対話」を求めているのではなくて、相手が面倒臭がってリンクするのをやめることを期待しているのでは? 予期せぬコミュニケーションを病的に恐れているのはどっち? って、メンヘル系の人は元々病的だからしょうがないけど。