アスベストはなぜ体に悪いか

[id:uneyama:20050910#p1] で、うねやまさんがわかりやすくまとめています。さらに噛み砕いてまとめると、

  • (青石綿などの)アスベストは細くて長くて固い繊維。その形状がヤバイ。
  • まずアスベストは細いので気道の防御をすり抜けて肺まで到達してしまう。
  • 肺の中ではマクロファージ(白血球の一種)が守ってくれるはずなんだけど、
  • アスベストは長くて固くて曲がらないのでマクロファージがうまく食べれない。
  • 悶え苦しんだマクロファージが変な汁を出して肺が炎症を起こす。

というふうに、物理的に作用してガンの原因になるそうです。発ガン性化学物質みたいに血流に乗って細胞に運ばれて遺伝子に損傷を与えるのとは違う作用です。胃や腸で吸収されて血流に乗って、というわけではないので基本的に食べても大丈夫みたい。それでも胃腸で炎症を起こさないかという点については、アスベストはサイズ的に胃腸の細胞に取り込まれることは稀だし、胃腸の表面の細胞はどんどん剥がれ落ちて入れ替わってしまうので、アスベストが胃腸で慢性の炎症の原因になることはないそうです。