国会議事録におけるジェンダーフリーへの言及

とりあえず平成15年までの分をまとめました。

まとめたと言っても検索してヒットしたものからコピーしただけです*1。資料としてお使いください。

ちなみに国会での初出は平成11年4月19日参院共生社会に関する調査会の政府委員の答弁です。

○政府委員(辻村哲夫君) ジェンダーフリーの教育、特に今先生のお尋ねの中で我々がこれから特に留意していかなければいけないのは、形式的な男女平等、人権ということに加えて、男子と女子との固定的な役割といったものを是正していく、そういう視点が必要だろうと思うんです。
 それは、社会科とか家庭科とか道徳や特別活動という教科等の活動に加えて、教師が子供たちに接するときの接し方、指導の仕方、そのときに男とか女とかということを意識した形で指導しているかどうか。順番もそうですし、あるいは役割分担の与え方もそうですし、そういう教師の学校生活における子供に対する態度なり発言、言動、こういったもの全体に留意をした形での教師のあり方というものをこれから探っていかなければいけないのではないかというふうに思うんです。
 私どもこれまでの研修でも、先生御指摘のとおり、いろいろと努力をしてまいったわけでございますけれども、これから新しい学習指導要領もできまして、完全学校週五日制下での新しい学校教育というものを目指そうというときでございます。そのときに、こうした男女共同参画型社会の形成ということを目指して、ちょうど時期的に軌を一にしているときでございますので、国におきます研修あるいは各県の教育委員会、市町村の教育委員会の研修、あるいは学校内での研修、あるいは教師自身の研さんもあろうかと思いますけれども、そういった点に留意した形で研修というものを進めていく、それが必要なことなんではないか、こんなふうに私どもは思っております。

これは自民党の仲道俊哉氏がDV問題に関連して「ジェンダーに関する教育」とは何か、そもそもジェンダーとは何か、男女平等教育とはどう違うのか、を質問する流れでの答弁です。その前の政府委員富岡賢治氏の答弁にある「ジェンダーにとらわれない意識を培う教育」をパラフレーズしたものだと思います。ここで言うジェンダーは「社会的、文化的に形成された性差」(富岡氏)です。

*1:元はテキストデータですがブラウザで見ると見辛いので簡単にHTML化してあります