魂について

今日とても気になったニュース。

え? 抜けるの? 魂って!

恥ずかしながら知らなかったのですが、どうも寺から出す時は抜いておくものらしいです。魂入れるのは知ってたけど一度入れたのを抜けるとは知らなかった。

抜いた魂はどこに置いとくんだろうと思うのですが、基本的に抜いたら抜きっぱなしというか、抜いた魂をどうするという発想はないみたい。というか「仏世界にちょっと旅行に出かけてもらいます」「本堂のどこかで休んでもらう」とかなんだか要領を得ないのですが。。。*1

とにかく美術展などで展示されている仏像や古美術品として流通している仏像には魂が入ってないので、宗教的な意味では価値がないらしいです。ただの物質。ありがたがらずに美術品として鑑賞しておけばいいようです。そういった仏像をお祀りする場合はお寺で魂を入れてもらうのだそうです。*2

「魂抜き」は正式には「撥遣(はっけん)」と言うそうで、これでぐぐったら尼僧の方のブログを見つけました。*3

私も修行時代に魂を抜いたり入れたりするなんて、と思っていましたが、
撥遣(はっけん)お精魂抜き。 (尼僧 道陽ブログ)

やっぱりそう思うよね。いや、それはいいとして。

神棚は神様のいらっしゃるところ。清らかな魂が宿っているところです。
仏壇はご本尊様がいて、ご先祖様やその他の仏様がいらっしゃるところ。
新しくお迎えするときには魂入れ(開眼)をし、神様仏様に来ていただく儀式ですよ、と
お師匠様から教えていただきました。

ですから、古くなった仏壇や、神棚、仏像、掛け軸などを処分(お炊き上げ)するときには、
いったん、お帰りになっていただくのです。と、教えていただきました。
「本性の本宮に奏送し。」神様仏様がいらっしゃたところにいったんお帰り願って、
開眼したときにまた、お呼びするわけです。
撥遣(はっけん)お精魂抜き。 (尼僧 道陽ブログ)

ということだそうです。

魂っていうので、なんというか故人の霊魂が憑依するみたいなのをイメージしてて、即身仏に魂入れたら復活するんだろうか? とか罰当たりな事を想像してしまいましたが、どうもそういうことではないらしい。なんというか、魂って電気みたいなもので、抜いたり入れたりは、電源入れたり落としたり、みたいなイメージ? ってそれも罰当たりかな。。。