大丈夫かダライ・ラマ?

ちょっと一線越えた発言に思える。。。

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は29日、ニューデリーで記者会見し、チベット騒乱について「数百人の中国人兵士が僧侶の格好をしていたと聞いた」と発言。「僧侶が暴動を始めた」とする中国側の主張を念頭に、騒乱のきっかけを中国側が仕掛けた可能性を示唆した。PTI通信が伝えた。

 ダライ・ラマは「兵士らは僧侶の格好をしていたがチベットの刀でなく中国の刀を持っていた」と根拠を説明した。

「兵士が僧侶変装」ダライ・ラマ、中国関与の可能性示唆 (asahi.com)

この時期に敢えて騒乱を起こす動機が中国側にはないと思うのだが。。。

中国政府がバカな情報統制をやってるせいで、外に出てくる情報はチベットの一般人経由の噂みたいなものがほとんどで玉石混淆。それがわからないダライ・ラマ14世じゃないと思うし、遠回しな言い方からもわかっていて敢えて言ってる風なので、きっと中国政府を牽制する意味で言っていることなのだろうとは思う。それにしてもきわどい発言。

中国政府にもこんな酷い発言があったので疑心暗鬼になっているのだろうか?

孟公安相はまた、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世が主張する「非暴力」や「平和的対話」について「今回の事件でいかさまであることが証明された。彼は本当の仏教徒ではない」と批判した。

中国公安相「ダライ・ラマの非暴力はいかさま」 (asahi.com)

これはひどい共産主義者が「本当の仏教」とか言うな! というツッコミはひとまず置くとしても、こんなチベット人を煽るような事を言って大丈夫なのか? 一番言ってはいけない事だと思うのだが。

とにかく互いが相手を疑う状況は良くない。ダライ・ラマ14世もそう言っていたのだが。。。

一方で、チベットを支援する人たちがあまり「平和的」「非暴力的」を強調しすぎない方が良いと思う。中国側の主張に対抗するためではあろうけれど、それがあまりに期待されるとダライ・ラマ14世の言動も制限されてしまう。先進国の平和ボケにダライ・ラマを巻き込むべきではない。

僕自身はあの「騒乱」が単なる「平和的な抗議行動」にとどまらなかったのは事実であろうと思うし、そこに表現されているであろうチベットの人々の怒りや憤りを無視するわけにはいかないと思う。