スチュワート・L・ユードル『八月の神話―原子力と冷戦がアメリカにもたらした悲劇』

八月の神話―原子力と冷戦がアメリカにもたらした悲劇

八月の神話―原子力と冷戦がアメリカにもたらした悲劇

常石敬一氏のブログで知った本。米国における戦中の原爆開発と戦後の核開発の影の部分を訴えるもの。前半の原爆開発の部分は以下で紹介した。

後半は安全保障上の理由を盾に聖域化した核開発体制が腐敗していく様子が描かれるが、核開発に反対する議論で結構怖いことを言っている。高度な管理体制が淀みなく続くことを要求する原子力発電は、国家を転覆する「反乱の権利」を奪うからダメなのだという。これについて色々思ったことは以下の記事に綴った。

(初出:メディアマーカー)