アンゴラで拉致られた神保哲生

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ビデオジャーナリストの神保哲生氏が内戦の続くアンゴラで対人地雷の取材をしたときにゲリラに拉致られたという体験談と、もしその時今回の人質事件のような騒ぎになったとしたら自分はどう思うか、というシミュレーション。頼んでもない救出劇に巻き込まれちゃったらむしろこっちが迷惑だよ! みたいな:

 私だったら、もし首都ルアンダの空港で逢沢副大臣の姿が見えたら、ただひたすら逃げると思います。下手をするとゲリラに拘束されるよりも、こっちの拘束の方がやばそう。銃を持っている相手に背を向けて逃げてはいけないというのが、紛争地帯の取材のイロハの一つなのだけど(逃げたほうが撃たれやすい)、ゲリラと違って逢沢副大臣は銃は持っていないから、真面目な話、多分私なら逃げるでしょうね。

 取材が途中で頓挫してしまったことの責任。ホテルのキャンセル料の責任。放送日程を約束通りにこなせなかったことで私が信用を落としたことの責任。これ、誰が取ってくれるの?

今回の人質事件とは必ずしも状況が一致しない話ではありますが、興味深いです。ゲリラの埋めた地雷を踏まないために意図的にゲリラに拉致られるのもリスク回避のテクニックという素人には思いもよらない世界。しかし、だからこそ素人にはお奨め出来ない世界。