高木浩光氏の「キャッシュ」に関する考察 [id:HiromitsuTakagi:20040912#p1]。
Google のキャッシュは(利用者から見ると)キャッシュではない、という話。Google がこれをキャッシュと読んでいるのは政治的な意図がある(キャッシュなら著作権法違反に問われないので意図的に用語を誤用して攪乱している)のでは? とも。なるほど、と思う興味深い話でした。でも話の論理について気になる点が二三。
僕は Google のキャッシュは「検索サーバから見た」キャッシュだと思ってました。検索結果に本文の該当部分を引用表示するためにページをキャッシュする必要があって、そのキャッシュを(利用者にとっての)簡易アーカイブ機能に転用したんだけど「キャッシュ」という名前は残ってしまった、というのはありそうです。ブラウザのキャッシュを参照する外部ツールは昔から存在していましたが、それに近い位置付けなのでは?
それにしても筋が悪いネーミング*1だと思いますが、政治的意図があったとまで言うのは(少なくとも高木氏の文章に書かれている範囲では)根拠レスでは? そうすれば利益がある状況で実際そうしていたら、それは利益のために意図的にやっているんだ、って論法ですか? そういうのを陰謀論っていいませんか? なんていうか、田中宇じゃないんだから。
って言い過ぎかな? とにかく Google 側の意図について何か根拠があれば知りたいところです。
*1:開発者視点の用語を利用者視点で使うという意味で。