檜山さんが最近の『水からの伝言』を巡る動向をまとめています。
- VOODOOな理論達:菊池さんの「ニセ科学入門」、田崎さんのエントリー、その他 (檜山正幸のキマイラ飼育記)
江本さんの書いたものを読んで非常に困惑するのは、ネタかマジか区別が付かない点です。それゆえに、とらえどころがなく、彼の輪郭を描くのは非常に困難です。しかし、一部のトンデモ氏のごとく、通常の思考能力が欠如しているとは思えません。ある意味「かしこい」はずです。それであの言動となると、なんらかの意志/意図によるコントロールが働いている、と推察されるのです。
では、その隠れたドライビング・フォースとは? 可能性のひとつは利潤追求です。AERAのインタビューで「僕(江本)は科学者ではない、宗教家でもない」と答えていますが、では江本さんは何者? ビジネスマンでしょう。それも限りなく詐欺商法に近い。もっとも、法的に詐欺と断定することは困難でしょう。それゆえに、よけい悪質だと思うのです。
江本氏が自分の主張を自分では全く信じておらずホンネはお金儲け第一だとしたら、私生活はそれなりに派手になっていそう。学校教育に食い込んだり目立つ動きをしていると、いずれマスコミが動き出して私生活上のスキャンダルで「癒し系」の化けの皮が剥がされることになるのかも。スキャンダリズムもまた大衆の性質。
それでも「江本は信じないが水は信じる」といった原理主義的な一派が残る可能性はありますし、「水伝」を信じてしまう人たちの心の闇(?)は晴れないままかもしれませんが。