近況

最近本やらCDやらストレス発散を兼ねてバカスカ買いすぎて整理できてないので整理するためにメモ。自分用メモなので買って未読の本をそのへんから発掘したら随時追加予定。

ホラーハウス社会 (講談社+α新書) 芹沢一也 『ホラーハウス社会 ― 法を犯した「少年」と「異常者」たち』
日本における少年犯罪と精神障害者の歴史と現在を批評した本。解説は藤井誠二。タイトルの「ホラーハウス社会」というのは「恐怖の文化」(『アメリカは恐怖に踊る』)+エンターテイメント? 終わりの方で地域の防犯運動が子供を巻き込んでレクリエーション化してるのを根拠にそういうことを言っているのだけど、論証が弱い気がする。藤井誠二は犯罪被害者視点からやや批判的な解説を付けている。最近は「赦す被害者」という物語化を求めるような揺り戻しがあって「赦さない被害者」たちを苦しめていると。でも決然とした「赦さない被害者」という物語も「赦す被害者」に腰抜けのイメージを押しつけて苦しめてはいないか。そもそもここで言う被害者というのは実は被害者遺族だったりして、だからこそ自分では気持ちに決着をつけられない(愛する者を裏切ったような気持ちになるから)、ということもあると思う。
メカビ Vol.01メカビ Vol.01』
まだパラパラと見ただけ。萌え論とか色々あるけど、なんかパッとしない印象。
検証・若者の変貌―失われた10年の後に 浅野智彦(編)『検証・若者の変貌 ― 失われた10年の後に』
未読。
バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』
読みかけ。色んな人が書いてるので感想とかはまた別に書こうと思う。
公共性 (思考のフロンティア) 齋藤純一『公共性 思考のフロンティア』
未読。
Joel on Software Joel Spolsky 『Joel on Software』
未読。
自民党幹事長室の30年 (中公文庫) 奥島貞雄自民党幹事長室の30年』
森善朗まで読んだ。おもしろい。幹事長室の室長として党の事務局サイドから見た政治家たちの人間模様。前も少し書いたけど小沢一郎はボロクソに言われてる。先日亡くなった橋本龍太郎は幹事長時代は党の危機で激務を押しつけられて事務局に八つ当たり気味だったが遊説先での橋龍人気(特に女性に)で自信を付けると人当たりがすっかりよくなったとか。
ハードワーク~低賃金で働くということ ポリー・トインビー『ハードワーク 〜 低賃金で働くということ』
サッチャー改革以後のイギリスで最低賃金労働者の生活をジャーナリストが実体験した記録。5月の病気がちの時期に高熱でうなされながら読んだので、トインビーのブルジョアっぷり(就職も決まってないのにいきなりテレビ買ったりとか)にブチキレたりもしたけど、全体的にはよかったと思う。イギリスでは最低レベルに落ちるとキャリアアップのチャンスがほとんどないらしい。大抵派遣労働だし。そのせいで妙な非効率が現場に蔓延ったりとか。派遣業者の責任回避のためみたいな規則で現場の工夫や改善ができないみたい。
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー『ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する』
これはむちゃむちゃ良かった。経済学といってもお金の話というよりは、統計を使って意外な事実を暴く、的な内容。相撲の八百長を証明しちゃったりとか。経済学というよりは社会学に近いか。ニューヨークの犯罪対策で何が効いたかを分析したら「破れ窓理論」はほとんど効いてなくて、一番効いてるのは中絶合法化だった! というショッキングな内容は本書の目玉だと思うが、計算ミスが指摘されてたり、それにレヴィッドが反論する論文を書いてたりするそうで(解説より)、そっちの方がフォローできてないので、この件は評価保留。ほかには(レヴィットが調査したわけではないけど)ギャング組織への潜入調査の話とか KKK への潜入調査の話が面白かった。
マインド―心の哲学 ジョン・R・サール『マインド―心の哲学
心の哲学とやらを勉強しようかと買ってみたけど、なんかよくわからなくて「中国語の部屋」の話あたりで放置中。あれは何が問題なのかよくわからない。最初の方で大抵の心の哲学の理論は間違いだと証明しちゃうよみたいな事を言ってるけどほんまかいな。
心はどこにあるのか (サイエンス・マスターズ) ダニエル・C・デネット『心はどこにあるのか』
読みかけ。これも心の哲学の本。『自由は進化する』が品切れでかわりに(?)買ったのだけど後で『自由は―』を入手したので最初のほうだけ読んで放置中。
自由は進化する ダニエル・C・デネット『自由は進化する』
読みかけ。これも心の哲学の本。可避性と決定論の話でさっそくひっかかってる。なんか騙された気分がして納得いかない。しかしこの人も他の学者の理論は全部間違ってて俺が論破しちゃうよ的な事を書いてて、心の哲学なんてやってる人はみんな心が荒んでるのかなーとか思ったり。
軍バリ! 1 (ヤングマガジンコミックス) イ・ヒョンソク(作)、イ・ヨジョン(画)『軍バリ! (1)』
韓国の徴兵制がテーマの漫画。ヤンマガの連載で読んでたけど、原作が宮台真司の弟子で、付録で宮台との対談が載ってるというので購入。対談は徴兵制の良いところ悪いところ(主に良いところか?)について。漫画は普通に面白いです。続きが読みたい。
G.I.D.(上) (モーニング KC) 庄司陽子『G.I.D (上)』
GID(性同一性障害)の女性が男性になって政治家として成功するまでの話、だと思う(上巻なので話は途中まで)。啓蒙のための企画もの? 物語としての描写のクオリティがやたら低い。テンポが早過ぎて心理描写も薄く、お勉強して描きました的な説明的でぎこちない描写。続きもあまり期待できなさそう。主人公の男性っぽさの表現として男性向けのエロ本を見て欲情するシーンがあったけど、ほんとにこんなベタな感じなんでしょうか? 書店で買ったのだけど、アマゾンのレビュー見てみたらやはり酷評。「当事者にとっては迷惑」とまで。
音楽誌が書かないJポップ批評(41) ブルーハーツ/ハイロウズ ヒロトとマーシーの20年 別冊宝島(1265)音楽誌が書かないJポップ批評(41) ブルーハーツ/ハイロウズ ヒロトマーシーの20年 別冊宝島(1265)』
ざっと読んだ。ブルーハーツ解散までの経緯とかハイロウズ以降はよく知らなかったので参考になった。全曲レビューも資料的によい。
CDブック ステップ30 1か月速習 スペイン語 廣康好美『ステップ30 1か月速習スペイン語
Shakira の歌詞を読めるようになりたくて買ってみた。書店で CD 付きで一番安かったのでこれ。通勤電車の中でちょこちょこ勉強中だけどあんまり進まない。もちろん Shakira の歌詞はまだ読めない。
萌える男 (ちくま新書) 本田透萌える男
こんだけ萌え萌え言ってながら未読。パラパラとめくった感じでは僕にはこれを読んで理解するだけの教養が足りない気がした。特にサブカル方面。

音楽

SUPER BEST ザ・ブルーハーツ『SUPER BEST』
ハンマーと1985を聴きたくて買ってみた。中古で買ったシングルCD持ってたんだけどどっかに紛れ込んでしまって。。。
Singles 1990-1993 ザ・ブルーハーツ『Singles 1990-1993』
これは主に TOO MUCH PAIN 目当て。この曲は5枚目のアルバムの収録で TRAIN-TRAIN 以降のアルバムはスルーしてた僕は CD では聴いてなかったのだけど、86年だったかのオールナイトニッポンのライブ放送のラストがこの曲で、録音テープを何度もききながら真似してハーモニカ吹きまくったくらい好きだった。というわけで期待して聴いてみたけどコレジャナイって感じだった。ヒロトのボーカルはもっと焦燥感とか緊張感とかが伝わってくる調子だった記憶があるのだが、これはなんかユルい、諦め感漂う調子。ハーモニカはメロディ自体が相当違ってて、まったりした感じになってる。といってもこれもテープがどっかに紛れ込んでて聴き比べてはいないので思い込みかもしれないけど。
夏のぬけがら 真島昌利『夏のぬけがら』
まだ聴いてない。出た当時チェックしようとしてしそこねてた一枚。
玲々テノヒラ ルルティア『玲々テノヒラ』
ルルティアはサントラ盤以外全部買ってます。相変わらずのルルティアっぷり。インディーズになってからボーカルのクセがより強くなった気がする。特に前作の「微笑みのマリア」。僕的には大歓迎だけど、好き嫌いが分かれる声とも言われるのでセールス的にはどうだろう。って、それを気にするくらいなら東芝EMIやめないか。
Fijacion Oral Vol.1 (CD+DVD) Shakira 'Fijación Oral Vol.1 (CD+DVD)'
DVD 目当てに UK 版買ったけど PAL 方式だった orz 。けど PC では見れました。腰振りすぎw インタビューはまだ見てません。曲は La Pared が好き。この人も声とか歌い方が好き。あと尻とか。
ten.cut.plus. Clips1996-2001 [DVD] 川本真琴『ten.cut.plus. Clips1996-2001』
無性に川本真琴を見たくなって買った。けどまだ見てない。いいお値段だけど、以前ヤフオクで安く買った『早退』が台湾製海賊版だったので今回は新品で買おうと思った。
Live & Off the Record (W/Dvd) Shakira 'Live & Off the Record'
買ったのはだいぶ前で CD の方は毎日通勤時に聴いてるくらいお気に入りだけど、ライブ DVD の方はリージョン2に非対応で、ゴニョゴニョしたやつもなぜか PS2 で再生できなくて見そびれてたが、RD では再生できる事に気付いたのでやっとゆっくり通しで見た。CD の方ではライブ中盤のいいとこが抜けてました。あとラストの 'Whenever, Wherever' もちょっとカットされてる。CD に入ってなかった 'Octavo Día' が良かった。歌詞のほうはスペイン語で全然わからないけど、バックでブッシュとフセインのマスクを付けた二人がチェスをするビデオが流れて、途中英語で反戦メッセージらしき MC が入る。よく聞き取れなかったけど政治家達に欠けているのは愛だとかなんとか言ってた。ベタだけど僕はそういうの好きだし、何より同じ事でも Shakira が言うとかっこいい。ていうか「ラ〜ヴ」って言うところがむっちゃセクシー。ドキュメンタリーの方はざっと流しただけだけど、Shakira が腰を氷で冷やしてるシーンがあって笑った。