「社内恋愛の半数が半径3m以内」という法則がある場合、半径3m以内と半径3m以遠でどちらが有利になるかという問題。
- 社内恋愛について(視基aB)
かなり納得した。図にするとこういうことか。
3m以内 | 3m以遠 | |
---|---|---|
A社 | ♥ | ♂ ♂ ♂ ♂ |
B社 | ♂ | ♥ ♂ ♂ ♂ |
C社 | ♂ | ♂ ♂ ♥ ♂ |
D社 | ♥ | ♂ ♂ ♂ ♂ |
上では社員が5名の会社が4社あり、そのうちターゲットの半径3m以内にいる社員は4名、3m以遠にいる社員は16名いると仮定している。成就した恋愛の数は4件(成就者を♥で示す。多重恋愛はないものとする)で、そのうち半数が半径3m以内ということは、半径3m以内の社員の恋愛成就率は50%なのに対して、半径3m以遠の社員の恋愛成就率は 2/16 = 12.5% に過ぎず、半径3m以内の社員は半径3m以遠の社員に比べ4倍有利ということになる。
こうして見るとやはり半径3m以内の社員が圧倒的に有利と思われるが、ちょっと待って欲しい。実はこれはターゲットに近い方が有利ということを意味しない。逆に半径3m以内に社員の大半を詰め込んだ場合を考えてみよう。
3m以内 | 3m以遠 | |
---|---|---|
A社 | ♂♂♂♂ | ♥ |
B社 | ♥♂♂♂ | ♂ |
C社 | ♂♂♥♂ | ♂ |
D社 | ♂♂♂♂ | ♥ |
こうなると立場は逆転して半径3m以遠の方が有利になる。要するにどちらがより有利になるかは単に半径3m以内の社員数と半径3m以遠の社員数の比で決まるということだ。つまり半径3m以内に半数以上の社員を詰め込むことができれば半径3m以遠の方が有利になる。
しかし社員の平等性に配慮して社内人口密度が均一という制約があるかもしれない。この場合なら半径3m以内の方が有利だと思うかもしれないが、社内恋愛であるという制約があるため、会社のオフィスが半径約4.24m以内に収まるなら半径3m以遠の方が社員が少なくなる(ターゲットがオフィス中央にいる場合)。中小企業であれば什器の配置を工夫してこの条件を満たせるかもしれない。会社が大きすぎてとても条件を満たせないという場合は分社化を検討してみるのもよいだろう。