以下は確立された作法というわけではなく、個人的にこうあって欲しいというものです。
再編集可能なコンテンツの場合
一般的なWebサイトやブログなど、内容を後から修正できるメディアの場合、間違いがあったこと、どこが間違っていたか、が分かるように修正する。間違いのあるページがディープリンクされても訂正されているのがわかるようにする。
- 該当箇所を訂正文と訂正の告知に置き換える
- 間違いの程度によってはコンテンツの冒頭等のわかりやすい場所に訂正の告知を書く
- 程度が激しい場合はコンテンツの内容を全部削除した上で事情説明に置き換える
- 多少事情がわからなくなってもプライバシー保護は優先する
HTML で書かれているなら訂正箇所の原文を del タグで消して、訂正文を ins タグで消すのが手間もかからずわかりやすいが、最近では RSS などでコンテンツがプレーンテキストで抽出されてしまいわかりにくくなる場合があり、微妙なところ。「声に出して読み上げてもわかる」ような書き方がベスト。
やってはいけないこと。
- 単純に削除して訂正しない。
- 黙って訂正して訂正したことを告知しない。
- 訂正しないで逃げる。。。
一度間違った内容を読んだ読者がもう一度同じコンテンツを見に来る保証はないが、次に見に来た時に間違いに気付くチャンスは与えるべき。他の読者から訂正があった旨伝え聞く可能性も大いにあるので、訂正することには意味がある。
日本の大手新聞社のニュースサイトなどでは「単純に削除して訂正しない」という傾向が強いように思う。一方で僕がよく読むIT系のニュースサイト(インプレスWatchとか)では間違った場合は後で訂正が入り、概ね上に書いたような真っ当な作法で訂正される。記事一覧にも修正済みの印がついていてわかりやすい。なぜこのような違いが出るのかわからないが、記事の間違いはライターの責任という了解が読者にある(とメディア側が予期している)かどうかの違いだろうか?
再編集不可能なコンテンツの場合
twitter や一部の掲示板等、一度投稿した内容を後から編集できないメディアの場合は難しい。
twitter のように発言に独立した URL がついている場合、ログの流れで訂正を投稿しても、発言が一人歩きしてしまう可能性があるので、一旦発言を削除した方がよいだろう。
しかし単に間違った発言を削除しただけでは既にその発言を見た人が間違いに気付くチャンスがない。やはり、間違いがあったこと、どこが間違っていたか、が分かるような訂正発言は必要だろう。しかし、訂正発言も流れていってしまいがちなので、しばらく自己 RT するのもいいかもしれない。*1
先日、浜田幸一元議員が、外国人の子供手当に関するデマを RT (非公式RT)してしまい、謝罪するという事件があった*2のだが、RT した発言も謝罪発言も後で削除してしまっている。
下手をうったので、今日はつぶやき自粛します。事実確認をし報告させて頂きます。進退は猛省の上判断させて頂きます。
555hamako
2010-04-05 13:06:14
訂正発言後しばらくつぶやき自粛、ということであればアリだと思う。そうすれば訂正発言が流されずに目に付きやすくなるからだ。だが、訂正発言を削除してしまっては意味がない。
デマを流してしまった時の一番よい責任の取り方は、速やかにデマを訂正してまわることだと思う。まあ彼ほどの知名度があれば twitter をやめて、それを報道されることでデマの訂正を広める、というの方法もあるかもしれない。もっとも、今回はそこまでする話でもないとは思うが。
*1:一定期間、定期的に謝罪発言を自動的に RT してくれるサービスとかあると便利かも。