前回の記事 NHK「刑法犯の少年の再犯率 最悪に」は誤報です に対して一向に返事がこず、特に訂正がなされた形跡もなく、そして問題の記事はいつのまにか消えてしまいました。
そこで、みんな大好きな @NHK_PR さんに振ってみました。
@NHK_PR こんにちは。NHKに報道番組に対する問い合わせ(誤報ではないか?という指摘)をWebの問い合わせ窓口から何度かしたことがあるのですが今まで一度も返事が無く、訂正があったのかなかったのかも分かりません。返事をもらえるコツなどありましたら教えていただけると助かります。
— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) July 13, 2013
それとも @NHK_PR さんから返事もらうコツからまず教えてもらわないとダメなのかな…(誰に?)
— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) July 13, 2013
@NHK_PRさんから返事がない
しかし返事がないのです。そのかわりなにやら意味深なツイートが。
NHK_PRさんからは結局返事ないな。
— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) July 14, 2013
こちらはNHK公式の中でも、ユルめの会話やへなちょこツイートが中心のアカウントです。基本的に役に立つツイートはしません。"情報"が必要な方は、こちらのアカウント一覧 http://t.co/Q7rqNv3ady からお好みのものをお気軽にフォロー/あんフォローしてご利用下さい。
— NHK広報局(ユル〜く会話しますよ) (@NHK_PR) July 14, 2013
うーん。。。
「情報」が欲しいんじゃないんだけどね。
— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) July 14, 2013
正式な窓口からの問い合わせに反応ない時点で詰んでるので実際のところ「情報」は最初から期待してない。NHKの広報の人にそのへん危機感持って欲しくてメンション送ったまで。
— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) July 14, 2013
@NHK_PR さんから返事をもらうコツ?
そこであのメソッドを使ってみました。。。
(…きこえますか…きこえますか…@NHK_PRさん… 今…あなたの…良心に…直接…呼びかけています… 情報がほしいのでは…ありません… 危機感を…もってほしいのです… 報道番組の誤報を… 正式窓口から伝えても… 回答も訂正もない… そんなNHKに対する危機感です…)
— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) July 14, 2013
(…@NHK_PRさん…わたしが…窓口に伝えた誤報は…これです… http://t.co/PWIPlioMls …民間団体の日本報道検証機構も…同様の…指摘を…して…いま…す… http://t.co/5J1rMWii2z )
— ナょωレよ″丶)ょぅすレナ (@rna) July 14, 2013
するとなんと返事が!
@rna ご指摘があったことを担当の人に伝えます。
— NHK広報局(ユル〜く会話しますよ) (@NHK_PR) July 14, 2013
しかし回答は来ないので催促してみた
NHKの問い合わせ窓口は問い合わせ番号を発行して個別の問い合わせをしっかり管理しています。たぶん検索システムくらいはあるでしょう。担当の人に伝わったのなら返事がくるかなと思って待ちましたが2週間近く経っても何の音沙汰もありません。
そこで7月27日に以前の問い合わせ番号を添えて催促の問い合わせをWebから再び行いました。こんな内容です(番号は伏せてます)。
今年2月23日に問い合わせ番号 [*******_*******] で受け付けて頂いた件について今まで何の回答も届いておりません。
報告したニュースのページは今では削除されており訂正などがあったのかどうかもわかりません。どこかで訂正などはされたのでしょうか?
ご回答よろしくお願いします。
回答が来た! しかし。。。
ほとんど期待していなかったのですが、なんと2日で回答がメールで届きました!
しかしその内容は。。。
難波 亮丞 様
NHKのニュースをご視聴いただきありがとうございます。
お問い合わせの件についてご連絡いたします。ご指摘のニュースですが、ホームページでの掲載期限が過ぎたので今は掲載していません。
ニュースの表現や言葉遣いにつきましては、ご指摘も踏まえ、引き続き検討と研鑽を重ねてまいります。
今後とも、NHKの報道にご理解とご支援をお願いいたします。
お便りありがとうございました。「ニュース」担当
NHKふれあいセンター(放送)
すっごいテンプレくさい回答なんですが。。。
誤報じゃないか、訂正が必要じゃないか、って指摘をしたんですよねこちらは。それに対してこの回答ということは、
と解釈せざるを得ません。こちらはニュースのニュースバリューの根幹(刑法犯の少年の再犯率が最悪になった)が誤りではないかと指摘したのにこの有様です。
NHKにはもう一度このあたりを問い詰めて問い合わせてみたいと思います。
しかし希望はある?
昨日、NHK Eテレで放送された「ハートネットTV「福マガ7月号」」において「都内の万引き、高齢者が少年を上回る」というニュースが報じられました。
この番組、はてな村出身(?)の荻上チキさんが出るということで録画してたんですが、後で録画を見て気付いたことがありました。
万引きで検挙・補導された人の再犯の状況を説明するところが「再犯者 55%」となっています。今までなら「再犯率 55%」となってもおかしくない文脈ですので、この番組のスタッフは再犯者率と再犯率の違いには気付いていたのかもしれません。
そういえばチキさんのラジオでも、TBSラジオのSession 22だったか、その前の Dig だったか記憶が定かではないのですが、トークの中で再犯率・再犯者率問題に触れていたのを聴いたことがあります。*1
少しずつですが報道の現場でも、ニュースを歪める、時には意味を逆転さえする、再犯率・再犯者率にまつわる誤解が解けつつあるのかもしれません。
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*1:犯罪学の専門家を呼んだ回でもその話があったという噂を耳にしたのですが、まだ確認がとれていません…