「竹田恒泰氏がJALの新聞広告に「朝鮮式の変な立ち方」とTwitterで酷評」の件のメモ

コレの件。

「コンス」って何?って話については、漢字では「拱手」で、空手や中国武術の礼にも残っている中国に古くからある挨拶の仕草らしい。胸の前で右手を握って左手を被せるアレ。

李さんのリンク先、ハングルは読めないけど、写真を見ると男女で手の組み方(右手が下になるか左手が下になるか)が違うのがわかる。これは中国の「拱手」も同じ。

「拱手」については細かなルールが色々あって、挨拶と武術の礼でもまた違うとかややこしい。解説してるブログを見つけたので以下のツイートの関連ツイートから辿って欲しい。

ちなみに空手でも「包拳」というのが同じ仕草だと鍵アカの空手やってる人に教えて貰いました。

で、最初の竹田氏の上げた写真をよく見ると「拱手」とは微妙に違うんですよね(この微妙に違うやつを以下「手組み」と書きます)。

それで気になって色々調べてました。詳細は上のツイートの関連ツイートとして繋げてあります。

どうもビジネスマナー研修業界ではいつからか手組みで立つ仕草がなぜか主に女性向けのマナーとしてスタンダードになっていたようです。なぜ右手が下になるのかの説明は「拱手」の説明と同様に武器を持つ利き手を覆うことで敵意がないことを示す意味がある、武家の作法の名残、等の理由付けがされています。

しかし武家の作法として伝えられている小笠原流礼法の宗家・小笠原清忠氏の著書がこの仕草をNGとしているらしく、表紙に思いっきりそんなイラストが出てきます。

なんですが、小笠原流礼法って小笠原敬承斎氏が宗家をやっているもう一つ別の団体があって、そっちではどうも手組みはOKらしいんですね。宗主のインタビューがあるんですが、敬承斎氏が手組み立ちしている写真が載っています。

小笠原流礼法が二つあるのはどういう経緯なのか?とかまだ調べてません。とりあえず今日はここまで…

追記: 李さんのリンク先 http://t.co/Uh5tlXTTf4 の写真で女性が右手が下になる(例の手組みと同じ)ものがありますが、機械翻訳で本文を見た限りでは凶事の際は手の組み方が逆になるということのようです。このへんも中国の拱手と同じみたいです。


(初出: tumblr)