環境設定以前のインストール作業について。
HDD のパーティション作成
今回は 3TB の HDD (Western Digital WD30EZRX)を新規に用意してインストールしたのだが、あらかじめ Ubuntu 12.04 の環境でパーティションを作成してからインストールを行った。
ルートファイルシステム用に64GBを2つ(1つは次のバージョンに移行する際に使うための予備)、home 用に 2.9TBという構成。*1
まずディスクユーティリティで GUID パーティションテーブルを作成。次に先頭パーティションを追加するが、以下のような警告が表示されてしまう。
WARNING: The partition is misaligned by 3072 bytes. This may result in very poor performance. Repartitioning is suggested.
very poor performance とか言われるとなんとかしたいので、エラーメッセージでググると、以下の記事がヒット。
要は以下のようにすればいいらしい。
- ディスクユーティリティではなく gpartd を使う。
- 先頭パーティションの手前に 8MiB 空けておくように指定する。
これで警告は出なくなった。インストール後も特にパフォーマンス上の問題は発生していない。
インストール用ブータブルUSBメモリの作成
これも移行前の Ubuntu 12.04 の環境での作業。GNOME デスクトップのシステムツール「ブータブルUSBの作成」(usb-creator-gtk)で、Ubuntu 15.04 日本語 Remix の iso イメージを 2GB のUSBメモリに書き込んだ。
Live セッションを試す
PCをブータブルUSBから起動すると「Ubuntu を試す」と「Ubuntu をインストール」の2つの選択肢が出てくる。「Ubuntu を試す」が Live セッション。
今まで Live セッションを試すことはほとんどなくて、操作感などを事前に確かめるのには VirtualBox で仮想マシンを作って試すようにしていたのだが、今回は Live セッションでしばらく使ってから本番インストールを行うことにした。
仮想マシンでのテストは今回も行ったのだが、15.04 は仮想環境での動作が不安定で、度々仮想マシンが落ちることがあったので、実機でも落ちるようなら移行できないし、LTSじゃないリリースということでデバイスドライバ周りに問題があると怖いのが理由。
Live セッションではソフトウェアのインストールもできる(ただし再起動すると消える)ので、インストールイメージに含まれないソフトウェアも試すことができる。動画再生の性能が気になるので VLC をインストールして試してみたりした。
また、Ubuntu 15.04 のデスクトップ環境は GNOME デスクトップはオプションになっているが、Live セッションでも apt-get install gnome-panel して GNOME3 デスクトップ環境一式をインストールしてからログアウトすると、ログイン画面で GNOME デスクトップ(GNOME flashback)を選択できるようになり、GNOME デスクトップ環境も試すことができる。
結局、仮想環境で発生していた問題は Live セッションでは再現しなかった。また、デバイスドライバについては、AMD のビデオドライバ fglrx を使用したところ X が起動しなくなったので(GPU は Athlon 5350 内蔵の Radeon R3)、X.org の Radeon ドライバを使い続けることにした。
*1:swap はメモリが 8GB あるので不要だろうと用意していない。