BSE の起源とか

星屑さんとこより。「ヨッパライのたわごと」にマジレスするのもアレなんですが一応。。。

狂牛病の大元は羊さんのスクレーピーだってことは常識ですよね?
BSE

そういう説があるというのは常識だと思いますが、その説自体は未だに仮説の域を出ていなかったはず。本命視されてはいますが、牛由来説(対抗)、ヒト由来説(穴)などあって、まだ決着はついてないようです。

スクレーピー起源説でもスクレーピーの病原体に何らかの変化が起こって狂牛病(BSE)の病原体になったとするものですから、スクレーピーが尿タンパクで感染するとしても狂牛病も同じとは限りません。というか狂牛病については今のところ確認されてなかったと思います。

CJDはアメリカにほとんどいないことが公式声明上謳われています。テレビで見ましたが、とある町のとある競馬場の食堂でTボーンステーキ食べたりした17人がCJDに罹患してますね。もうね。
BSE

それって、これのことでしょうか?

ニュージャージーのCJD集積はやっぱりガセネタ
CDC/MMWR クロイツフェルト・ヤコブ病(ヒト),BSE "クロイツフェルト・ヤコブ病はGarden State Racetrackとは関連性はない?米ニュージャージー州,1995-2004年:
2003年6月,New Jersey Department of Health and Senior Services(NJDHSS)およびCDCはニュージャージー州のGarden State Racetrackとクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)による死亡が疑われるクラスターの関連が報道されたことについて通知した。1988?1992 年にレース場のレストランで出されていたBSEに汚染された肉の消費による死亡が疑われた。調査の結果,これらの死亡は共通の感染源によるものではないことが結論付けられたことなどについて述べている。(CDC/MMWR 53(Early Release)1?4/(2004.5.7))
ニュージャージーのCJD集積はやっぱりガセネタ(Topics on BSE & CJD)

ざっと見たところ、問題の患者の中には狂牛病由来とされる vCJD (変異型CJD)の人はいなかった、孤発性 CJD の発生率としては確率的に見て特に多いわけではない、ということのようです。

異常型プリオンは正常型プリオンと化学式は同じ。物理的な配置が微妙に異なるのです。折れ曲がっちゃう。で、折れ曲がったところのアミノ酸がね? 左と右の光学異性体の差異になってるんですよね。
光学異性体

プリオンタンパクの正常型と異常型は光学異性体ではないです。タンパクの二次構造の中のαヘリックスになるべきところがβシートになっているというもので互いに鏡像になっているわけではありません。

って、んん? 「折れ曲がったところのアミノ酸」が光学異性体ってことですか。そうなの? 初耳ですが。アミノ酸は同じで糖鎖の違いで折れ曲がり方が違うということだったと思います。

なんか BSE 関係は結構怪しげな情報も飛び交うみたいで僕もよくわかりません。プリオン説は間違いだって人がいたり、BSEvCJD は関係ないって説もあったり(一時期ちょっと肩入れしてたけどダメっぽいですね)。思いついた時に調べる程度で極最近の情報はよく知らないので間違ってたらごめんなさい。