2.11

G-ManG-Man: "Rise and shine, Mr. Freeman. Rise and shine."

"Not that I wish to imply you have been sleeping on the job. No one is more deserving of a rest. And all the effort in the world would have gone to waste until…well, let's just say your hour has come again."

"The right man in the wrong place can make all the difference in the world."

"So, wake up, Mr. Freeman. Wake up and smell the beef bawls."

気が付くと僕は吉野家の店内にいた。

客: 「あんたが入ったのを見なかったが。」

時刻は午後の二時過ぎ。店内には行列ができている。壁には「牛丼は11時よりスタート」の張り紙が。

客: 「列の終わりはあっち。」
客: 「あなたの勝手だけど、私は民間保安軍に入ってまともな牛丼にありつくよ。」

行列はテイクアウトのカウンターに続いていた。店内は空いている。売り切れ次第終了の牛丼だがまだ十分残っているようだ。僕は空いた席に座って大盛を頼む。特盛がないのが残念だ。隣の客は「つゆだくで」とか言っている。

5分としないうちに大盛がテーブルの上に。割り箸をとり紅生姜をのせてそそくさと食べはじめる。割り箸にからみつくスジ肉に戸惑いながらも、ああ、これが牛丼なんだと感慨を深める。

10分足らずで平らげ、ふと見回すと店内は満席。外には行列もできはじめている。一息つく間もなく勘定を済ませると、やせっぽちの女性店員が深々とお辞儀をしながらオレンジ色のカードのようなものを差し出した。僕は黙って受け取り外に出た。、振り返ってオレンジ色の看板を見上げ、僕は確かに「牛丼の吉野家」にいたのだなと思った。

もらったカードの表には「牛丼への愛を、ありがとう。」とあった。中を開いてみたところどうやらこれは「牛丼ファン証明書」なるものらしい。裏には牛丼復活を訴えるプロパガンダが。牛丼の自由のために戦っている人たちがいるらしい。日本政府に署名を届けるという活動が紹介されていた。しかし敵は日本政府なのか。そして戦いの果てに自由はあるのか。

Gyudon Freeman2005.2.11 Gyudon Freeman

(このエントリは事実を元にしたフィクションです)



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