ガザの悲劇は終わっていない―パレスチナ・イスラエル社会に残した傷痕 (岩波ブックレット)
- 作者: 土井敏邦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/07/07
- メディア: 単行本
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インタビューを淡々と繋げた本。イスラエル軍に家族を殺された人、イスラエル軍に畑や工場を瓦礫にされた人、ハマスにスパイと疑われて家族を殺された人、ハマスの幹部、イスラエルの市民、イスラエルの平和運動家、ガザ復興に携わる援助関係者。
著者はパレスチナ側に同情的なドキュメンタリー作家。イスラエル市民へのインタビューでは相手に反論したりもしている。相手は全く動じないのだが…
やはりイスラエル市民へのインタビューが読んでいて一番キツい。
人びとは理解しなければなりません。ここはイスラエルなんです。こんな状況は続けていられません。だからガザで多くの人が殺されるんです。攻撃を止めるために、彼らは学習しなければなりません。悪い人間は、悪いことをすれば罰せられる。私たちは彼らを罰しているんです」
(イスラエルのTシャツ店の女性従業員(22歳), p45)
(初出:メディアマーカー)