サマワは危ない! なにが起こるかわからん!

今週のマル激はケン・ジョセフが再びゲスト出演。イラクは危なくないと言っていた彼ですが、サマワは危ない、自衛隊を連れ戻せとアジってました。現地民が歓迎してるというのは情報操作じゃないかということ。地元新聞のトップに自衛隊が600人雇用と載っていたのがそもそも怪しい、米英軍は数万人雇ってるけどだからといって歓迎されてないし、記事にもならないのに、と。サマワで水が出ないというのもほとんど嘘で水が出ない家の方が少ないんじゃないか、水道の問題はインフラの問題で自衛隊サマワで給水活動してもしょうがないんじゃないかとも。
日本の右派勢力についてケンが宮台真司と対立。ケンは戦後から今まで日本を戦前に戻したがってる勢力が綿密な計画の元に各種政策を遂行していて自衛隊派遣もその一環だとする説。一方宮台は丸山真男の研究などを引き合いにして、そういうグランドデザインはどこにもなくて主体性のない無責任な連中が損得勘定で動いてるうちに今の流れができたという説。前者に比べて後者の方が中心に倒すべき敵がいない分タチが悪いわけで、ケンの言う通りならまだマシだよとぼやく神保、宮台両氏。
ケンの考え方には共感しますが、ちょっと陰謀論的な事を言う癖もあるし、彼の事実認識がどこまで信用できるのかいまいち判断つきません。最近 NHK に取材された談話もオンエアされずじまいだったそうな。彼はアジテーターとしては一流ですが、客観性を装って説得力を持たせるようなことをしないので、見てるこっちはどうも警戒してしまいます。私は見た! という告発はインパクトはあるけどそこからどこまで一般化できるのか、他からの情報があてにならないし、よくわかりません。
ケンの全体的な主張は[id:rna:20040215]と同じ。憲法制定に力をかせと。土井たかこに「イラクに行って憲法作ってよ、どうせ日本にいてもやることないでしょ」とか言ったそうです。激しく同意。イラク憲法は4条問題といってイスラム教国であると憲法に書くかどうかで巡ってモメてたわけですが*1キリスト教国の米英にはそのヤバさがわからないそうで、憲法天皇制を巡って悩んできた日本人ならそのへんわかるだろうとのこと。
あと、イラクに今一番必要なのはノートパソコンと携帯電話らしいです。ちなみにイラクの携帯電話は全て三菱製(フランスで製造)とのこと。



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*1:番組は2月27日収録。その後合意された憲法草案では玉虫色決着に