猫パンチ経由でコチニール色素を避けようという話があるのを知ってちょっと調べてみました。
赤色の食品に注意を!!・・・コチニール色素の裏話(゜゜;)エエッ(知識の泉 Haru’s トリビア) より:
一方ではこんな主張も。コチニール色素(こんぶページ)より:
コチニール色素は熱や光に対して非常に強い(安定している)ため、現在ではアメリカやEU諸国など多くの国で食品の着色に使用されています。
安全性の面では天然色素の中ではもっとも高度なレベルまで評価が行われおり、安全性についてのデータが最も多い着色料です。
コチニール色素は、食品添加物ガイドラインで要求される安全性試験項目は全て終了しており、安全性に問題がない結果が得られています。
反復投与毒性試験,発がん性試験,変異原性試験などが行われていますが,いずれの試験においても毒性は認められていません。
JECFA(※)では、ADI(一日摂取許容量)はカルミン酸として5mg/day/kg体重と評価され、高い安全性が認めらています。※JECFA
国際食品規格委員会の諮問機関のひとつ
FAO(国際連合食料農業機関)/WHO(世界保健機関)合同食品添加物専門委員会
どっちが正しいのでしょう? 調べてみましたが後者に分がありそう。でもよくわからない。
まず前者の「安全性に関する実験は不十分」というのは JECFA の「コチニール色素(COCHINEAL EXTRACT)」の項目が「ADI(一日摂取許容量)設定せず」となっているためでしょうか?*1
「ADI設定せず」はこの場合 (a)データが十分になく未評価の場合 (b)JECFA が求めた追加データが提供されなかった場合 のどちらかです。これが「不十分」という話になっているのでしょうか? あるいは「アレルギー誘発の可能性がある。(第55回 JECFA会議(2000)」というコメントを指しているのでしょうか? *2
次に後者の「安全性は確認済み、ADI は 5mg/day/kg体重」というのはコチニール色素の主成分であるカルミン酸について JECFA が安全性を確認しているのが根拠のようです。
- JECFA Evaluations-CARMINES-(JECFA)
JECFA の分類ではコチニール色素とカルミン酸は元々"COCHINEAL AND CARMINIC ACID" としてひとまとめになっていたのが 1981 年から別々の項目になったようです。
なんで別々になったのか、カルミン酸の安全性=コチニール色素の安全性と考えてもよいのかどうか、コチニール色素の方は 1977 年から「ADI設定せず」のままだけど研究が進んでないのか何なのか、など素人目にはよくわからない点がありますが、アレルギー以外に具体的な危険性があるという話もなく*3、知識の泉の人がなんでそこまで注意喚起しているのかよくわからないです。
赤色の食品に注意を!!・・・コチニール色素の裏話(゜゜;)エエッ(知識の泉 Haru’s トリビア) より:
コチニールはもともと染色のために使用されており、食材にはなりえない寄生虫だ。安全性に関する実験も不十分であり、また色素の溶液に使えわれているプロピレングルコールは遺伝性の毒性の疑いもあり、人体に及ぼす影響については灰色であるというのが現状です。(プロピレングルコール、ラウリル硫酸ナトリウム等は発ガン性や環境ホルモンとして免疫系・生殖系異常を誘発することが証明されている)
できれば、コチニール色素入りの食品は口にしない方がよいかと思います。かまぼこなども赤色のものを選ばず、白のものを食べるようにしましょう。
うーん。プロピレングルコール(プロピレングリコール?)、ラウリル硫酸ナトリウムについても怪しいのですが未調査。
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