合わない焦点

いわゆる関西援交シリーズの加害者の公判レポート。なんというか焦点が定まらない、というか一点に絞りようがない話なのか。売る側にも売られる側にも買う側にも痛々しい背景があり、事件はそれらが噛み合うことで回っていたということでしょうか。

魂の殺人というのは児童虐待を扱ったアリス・ミラーの『魂の殺人』(ASIN:4788501732)にインスパイアされたもの? 『魂の殺人』ではヒトラーが独裁者になったのも彼が児童虐待を受けていたせいだという主張があったり、どこまで本気にしていいかわからない内容でしたが*1。ちょっと記者のスタンスが怪しまれるタイトルではあります。


*1:ミラーはウルズラ・ヌーバーの『〈傷付きやすい子ども〉という神話 トラウマを越えて』(ASIN:4006031165)でトラウマ理論家の代表みたいな扱いで批判されてもいます。かなり粗い批判ではありますが。