ガン死亡率の比較には年齢補正が必要

「NHK がん特番」(中西準子:雑感313-2005.8.10) より:

栄養状態などが良くなり、寿命が延びることによって、がんの死亡率が上がることもある。その他の病因による死亡が減少すれば、寿命が延び、却ってがんの死亡率が上がることがある。だから、がんの死亡率を論ずるときには、年齢調整死亡率を用いなければならないのは常識である。

ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』(ASIN:4163650806)にも出てきたネタですね。ガンが増えているという統計を出して環境危機を煽るパターン。ガンは高齢者に多いので、平均寿命が伸びたり少子高齢化が進むとそれだけでガン死亡率は増えます。

臨床医ネットの意見書より:

年齢階級別がん死亡率は40歳代から増加し始め、50歳以降は指数関数的に上昇します6。我が国における近年のがんの粗死亡率の増加は、少子高齢化、とくに「団塊の世代」ががん年齢に到達したことと関連すると考えられます。

そういえばクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関しても似たような話([id:rna:20041203#p2])がありましたが。

中西氏は NHK の対応にお怒りですが、以前クローズアップ現代で紹介された再犯率の統計が間違っている件([id:rna:20050120#p1])で NHK にメール送りましたがナシのつぶてでした。。。書籍化されてもあのままってことはないよな!?