Re:気圧計で殴らなければ絶対に真理には到達できない理由

よしこ画伯のブクマコメントを見た時、なかなかいいセンを行っているが惜しい、と思った。僕のブクマコメントには既にシグルイネタが書いてあって十分な余白がなかったため反応することができなかったのだが、こうしてエントリになっているのでこちらもエントリを立てて反応することにした。

画伯のブクマコメントはこれ。

yoshikogahaku [知恵] 管理人を気圧計で殴って吐かせるのかと思った。
はてなブックマーク - [PDF] ある物理学生の回答 「気圧計を用いて,高い建物の高さを決定することができることを示しなさい」

なぜ殴るのかといえば、

 もし教えてくれるとしたら、管理人が稀に見るイイ人で、かつ質問者が可愛らしい小学生とか、そういう時だけだ。大学生じゃ遅すぎる。
 よって、「気圧計を差し上げますから建物の高さを教えてください」なんて解答は、即0点なのだ。
 そんな社会のつまんない枠組みを動かすには、暴力が一番だ。
気圧計で殴らなければ絶対に真理には到達できない理由 - よしこ画伯の茹で写真 - gahakuグループ

暴力が一番、という洞察が実に素晴らしい。しかし、断言するが、暴力では真理に到達できない。いくら管理人が暴力に屈したからといって彼の言う建物の高さが正しいという保証などまったくないのだ。

人は暴力の前では苦し紛れに嘘だってつくのだし、あるいは真実と信じて言ったものがなお間違ってるということだってある。そのような事態に対して暴力は無力だ。


では、どうするか。

そもそも最初の問いは「建物の高さを決定することができることを示しなさい」というものだ。管理人など殴ったって意味はない。この国の最高権力者を殴るのだ。そしてこう言うのだ。

「これ以上この気圧計で殴られたくなかったら、度量衡法を改正してあの建物の高さを1ヘクトパスカルと決定しなさい」

こうすれば問題の建物の高さは誰がなんと言おうと1ヘクトパスカル決定する。

ただの暴力では真理には到達できない。真理を決定するのはいつだって権力なのだ。