特許訴訟で一太郎が販売中止?

http://www.asahi.com/national/update/0201/019.html より:

 著名なソフトについて特許権侵害を理由に販売禁止などを命じた判決は異例。これまで発売された14バージョンのうち7番目のバージョン以降が対象となる。ジャストシステム側が控訴すれば判決の効力はすぐには生じない。また、訴訟は製造・販売の禁止などをめぐるもので、裁判の結果にかかわらず、すでに企業や家庭で使われているソフトは引き続き使える。
 特許権侵害が争われたのは、パソコンに表示させたソフトの画面上で、マウスの絵と「?」マークを組み合わせた「ヘルプモード」ボタンと呼ばれるマークを押した(クリックした)後、別の機能を実行するためのボタンを押すとその機能の説明が表示される仕組み。

判例随想の「ヘルプボタン事件」の件の続きでしょうか。Windows 自体に同様の機能があるのにという話がありますが、正式にライセンスしているか、そうでなくても Windows のライセンスにある非係争条項のため訴訟を起こせないのかも。

この手の訴訟では毎度毎度なんでこんなレベルのものが特許になってるんだか、ってため息がでますが、僕もジャストにいた時にそんなような特許書いたなぁ。ノルマ課せられてたし、上司には防御のためには仕方がないと説得されて。。。

本当に防御のためなら公知の技術にしてしまえばいいと思うのですが、特許庁の審査がザルなので先行技術とあまり変わらないものが特許として成立してしまうし、企業としては結局は勝てるとしても裁判沙汰になることのコスト(株価とか売上とかへの影響)が馬鹿にならないし。

要するに降りられないゲームになっていて、ゲームのルール自体をどうにかしないとこういう萎え萎えな事はなくならないんだけど、日本だけの話じゃないので、日本だけがグローバルなゲームから降りるわけにもいかず。。。