複製権よりアクセス権を

http://kiri.jblog.org/archives/000707.html

切込隊長によるP2Pの功罪の功の部分が何かについての考察(を含む論考)。一言で言うとコンテンツへのアクセスの回復。商業的価値が無いからこそお金を出してもアクセスできないコンテンツがあり、P2Pネットワークがそのようなコンテンツの文化的価値に対するニーズを満たしているという話。

僕自身も普通にお店で買えるものは落とさない主義*1です。もっとも普通じゃなく買うことは可能かもしれず。マニアと文通してローカル番組の録画ビデオを売ってもらえ、アーケードゲームの中古基板を探して買え、国会図書館に通え*2、有志を募って復刊コムに訴えろ、本当に価値があるのならそうやって買えばいい、そういうアクセスルートを作れない奴は劣等種、犯罪者、共産主義者、とか言われたらどうしようか、、、とは思う。

切込隊長は「権利」という言葉を避けている*3ようだけど、僕としては敢えて左翼っぽく「コンテンツにアクセスする権利を」と叫んでみるテスト。

売れないゆえにアクセスできないコンテンツというのは財産的な価値は乏しいのでパブリックドメインになっても財産権とはあまり衝突しないけど、著作者人格権ってやつ? 俺様の芸術的映像が mpeg のブロックノイズ入りで流通するのは許さんとか、あるいは家庭の事情で著作者が一度世に出した作品をお蔵入りにしたいとか、そういう権利とは衝突しそうで、それは問題かな。

*1:必ずしもその主義を貫徹できたわけではありませんが。。。

*2:でも漫画雑誌の連載で単行本未収録の回なんかは心ない人に切り取られてしまっていたりする場合もあるそうで。。。

*3:でも一カ所あるけど。