イメージダウン

[id:manmachine:20050920] より:

そもそもぼくは「寄付」という行為がどうも好きではないらしい。発展途上国の貧困という問題に対して何らかの態度を取ろうとするとき、「寄付をする」というオプションを選択することは、同時に「実際にその国に行ってボランティアに積極的に関わる」というオプションを排除することを意味する、と思う。だから、路上で気軽に「寄付」をするということは、「貧困」という問題の核心に接近しているようでいて、それを巧妙に回避していることになるのではないか。この「接近と回避の力学」に無自覚なまま、「寄付」したということで善人面する人間が、ぼくは好きになれない。

どんな面だろう。善人面。写真うぷキボンヌ。

ていうか、ボランティア一人働くのにどれだけの経済的バックアップが必要なのか考えたら寄付しかしない奴が大半なのが当たり前だし、そうでなきゃボランティア活動なんて成り立たないと思うんだけど。体動かすボランティアったって物資配ったり炊き出ししたりみたいな感じで、誰かが寄付したものを運んだり配ったり仕分けしたりする仕事いっぱいあるよ。

まあそんなことはどうでもよくって、坊主(善人面)憎けりゃ袈裟(寄付という行為)まで、みたいなイメージダウンのパターンってなんとかならんかっていつも思うのだけど。関係ねーじゃん坊主と袈裟。つーか坊主がキモいの袈裟のせいじゃねーじゃん。

まぁ坊主はスケープゴートに過ぎなくて袈裟が嫌いな理由は他にあるのかもしれないけど。