「あなたを見ています(RFIDで)」

RFIDで小学生の人間関係を分析する件について。

正直言って私の感覚では、この発想はクレイジーだと思う。しかし、根拠を持って批判する術はない。主観的な感想でしかない。人々はこれをどのように受け止めるのだろうか。
RFIDタグ搭載ランドセルの校門通過記録で仲良しグループを割り出すという小学校教諭の発想は普通?(高木浩光@自宅の日記)

真っ先に思いつくのは、先生の視線を意識して行動を自己規制する程度にまで成長した子供が RFID による監視を意識して(あるいは監視の視線が内面化されて無意識的に)人間関係を先生から見て好ましいように自己規制してしまうんじゃないか、とかそういうことなのだけど、先を読み進めるとどうも子供に気付かれないようにこっそり監視するらしい。なんじゃそりゃ。

まぁ、盗撮とか盗聴とかもバレなければ、そして悪用しなければ誰にも迷惑はかからないっていうのは事実で、問題はバレる事例が増えてくると被害者予備軍が盗撮や盗聴の予期があるせいで行為選択の自由が歪められてしまうところにあると思う。

とはいえ、バレないと思うわけ? こんなこと公言してて。少なくとも成長してからはバレるでしょ。ショックだと思うよ。テレビで時々盗聴電波をスキャンして被害者の目の前で盗聴器探し出して見つけるっていうのやってるけど、被害者がすごいショック受けてるのがモザイク越しにも伝わるくらいだし。善意でやってるからとか、動線分析だけだからとか色々言い訳して、納得する人もいるかもしれないけど。

そうでなくても、そうやって集めた情報を活用していれば「なぜだかよくわからないけど先生は何でも知っている」ってことは伝わるわけで、結局は上で懸念したような話と同じ事になりかねないのでは?


ところで、

ところで、4月に、チルドレンズ・エクスプレスというところから取材を受けた。取材に訪れたのは、中2と中3の女子中学生と高1の女子高生記者さんたちだった。そのときの記事が出ている。

正直うらやましい。

「とりあえず、嫌なこと、感じたことはちゃんと主張しておこう」、私はそう彼女達に伝えた。

いい話だなぁ。いいなぁ。こんな大人になりたいよなぁ。。。