「たましい」に悪い

先日、ニューシング(newsing)を見ていたら、ショッキングなニュースがピックアップされていた。18才の女子学生が、学費のために処女を売るというのだ。価格は1万ポンド。ホテルから持ち帰ることのできる水準にしたとのことである(参照リンク)。
 これについて、そんなの個人の自由だよ、といってしまえばそれで終わりだが、どうしても違和感がぬぐえない。違和感の理由は、あえて突き放した言い方をすれば、「貨幣による魂の侵食」とでもいうべき気持ち悪さにある。
授業料のために「処女売ります」は“アリ”なのか ― 資本主義って何だろう?(BusinessMedia 誠)

これに対するlakehillさんのブクマコメント:

[money]なんか、このおっさんセックスに対して変な幻想を持ってないか?処女を売ることがなんで魂を売ることになるのか理解できない。/ だいたい昔から、売春婦でさえも"体は売っても心は売らん"という人が大部分

元記事の本題とは関係ないけど「魂」の元ネタはひょっとして河合隼雄の「援助交際はたましいに悪い」という話かと思った。いつの話だっけ、と思ったら日記に書いてた。『世界』1997年3月号でした。

今日 NHK 教育の 『未来潮流』 に宮台がでていました。出演者のとりあわせがなかなか面白くて、香山リカ佐藤学、黒沼克史、河合隼雄。これが朝生だったら荒れそうな予感がしてしまうけど、 NHK だからそうはならないようにするはずだけど、どうするんだろう?と思っていたら、宮台は四部構成の一つにだけでてきて香山と対談しただけだし、全員が顔をつき合わせることは結局ありませんでした。

まぁ、宮台は以前黒沼の仕事を「びっくりルポ」と批判していた [B.1997a] (= [N.1996a] )し、香山も8月の朝生で河合が 『世界』 97年3月号に書いた「援助交際で心は傷つかなくてもたましいに悪い」というような主張について「オカルトっぽい」とコメントしてるし、しょうがないんでしょうか。。。

Diary 1997 10-4(宮台真司とその思想)

あの頃のリカちゃん先生は「たましい」発言にお怒りでした。。。(遠い目)

ちなみに「たましいに悪い」は宮台真司の説得で撤回したらしいのですが、具体的にどこかで何か書いてましたかね?

宮台は文部省?の会合に出席した時に同席した河合隼雄に「たましいに悪くない援助交際もあるんですよ!」と力説し河合氏の「援助交際はたましいに悪い」という主張を撤回させたとのこと。
What's New 1998 5-31(宮台真司とその思想)

上の情報源は人づてに聞いた話ですが、宮台氏がラジオか何かで言ってた話だと聞いた記憶。

とかなんとか言ってるうちに河合隼雄氏の訃報が。。。