ストーカータウン♪

「恨まれる側の責任」([id:rna:20051016#p2])へのお返事 [id:moomin630:20051017] について。

なんばさんは、世間一般の常識からみれば、極当たり前のことを主張されている訳だけど、問題は世間一般常識の裏にある潜在意識です。

確かに差別とか偏見とかが絡んでくると自己責任じゃ済まないですね。そういう場合、みんなが選択の自由を行使するだけで少数者の選択肢が切りつめられていくというのはあります。不平等な初期状態からスタートした自由な社会は不平等を再生産してしまう。

で、平等に扱うという意味では「男が1回セックスしただけで女性をふる」ケースについても女性に恨まれても自己責任、でいいと思います。というか、こういう「ヤリ捨て」が許容されるのってドキュン的な文化だけじゃないかなぁ。。。それも「それは悪いことだけど悪いのは男の価値である」みたいなひねくれた形で肯定されているような。

「火に油を注いでる」嫌な男と別れたけりゃ、そいつよりもいい男と付き合って見せつけるのが一番。そして嫌な奴は徹底的に無視。というのが普通の対応じゃないんですか。

普通かもしれませんが妥当とはいえません。少なくともストーカー対策としては逆効果になることが多いようです。詳しくは先日紹介したストーカー概論「ストーカーに狙われたときの禁忌」をどうぞ。ストーカーには普通(合理性)が通用しないんです(狂ってるって意味じゃなくてストーカーなりの理があるということ)。

僕が実際に知っている例でも彼氏がいてもストーカーは諦めませんでした。その彼氏というのが「そいつよりもいい男」じゃなかったんじゃないかと言われるかもしれませんが、そもそも他の男を「いい男」として認められるような謙虚な人はストーカーにはならないと思います。

逆恨みするようなタイプは、自己中で相手の気持ちを考えるようなことは絶対になくて、自分勝手に都合のいいように勘違いします。少しでも甘い顔を見せれば、自分に惚れているとか、嫌いと言われても本当は好きなんだとか。

そういう人だからこそ情報が遮断された状態では都合の良い思い込み(ていうか妄想)がエスカレートしてしまうのです。典型的には彼女はあの男に騙されてるんだ! とか、誰かが二人の仲を引き裂こうとしてるんだ! とか。決して甘い顔を見せてはいけませんが、顔を見せないと脳内でもっと甘い顔を想像して妄想を膨らませてしまいます(顔を見せる見せないというのはもちろん比喩的な話で、要するにコミュニケーションをとるとらないということ)。

かといって相手を人間扱いしないようなキツい対応も、ひどい恨みを買ったり、相手が誤解を解きたい一心でさらにつきまとったり、などと逆効果。人間同士の話し合いをして人間関係に終止符を打つ、という形に持っていかないといけません。始まってもいないのに終止符もなにもないだろ! と思うのはもっともですが、相手の面子を立てるというのは交渉事の基本なので。。。

いつのまにかストーカーの話になっちゃいましたが、程度の差はあれ男心に共通の心理があると思いますので、なにかの参考になれば。