インターネットの情報は信頼できないか?

ネイチャーのインターネット版のニュースに、がん治療の代替法に関するネット上の情報の一割は従えば患者に有害になるようなアドバイスをしているという調査結果が。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20040807#p1 より:

Unreliable websites put patients at risk

http://www.nature.com/news/2004/040802/full/040802-3.html

最近の研究から、がん治療の代替法に関するアドバイスを載せているウェブサイトの10ヶ所に1ヶ所は患者にとって害になる。インターネットの利用者6億人のうち55%は医療情報をインターネットから収集する。がんのような命に関わる病気の患者は代わりの治療法をウェブ上に探すが、その情報の質には大きなばらつきがある。

健康に関する情報では TV や一般向けの出版物についても随分ひどいものが多いような。。。この記事のネットについての調査のようにどのくらいの割合でひどいものがあるのかを調べた調査ってないんですかね? この手の調査って「ネットは危ない」という文脈で引き合いに出されがちなんですが、じゃあネットの外はどうなのかと。

最近 xml-users でメタデータによるコンテンツのレーティングに関する議論がありましたが、前提として「ネットの情報の品質が低いのは出版界などで行われている努力がネットでは行われてはないからだ」という認識があるようで、ひっかかりました。そもそも出版物に比べて品質が低いという事実は本当にあるのか? 仮にそうだとして、アーキテクチャの違う空間で同じ努力が同じように機能するのか?