日本子孫基金って?

コチニール色素の件。[id:rna:20050328#p1] の注釈に以下のように書きました。

*3:『食べるな、危険!』という本に変異原性があるという話が出てるそうですが、他では見当たらないという話も…

講談社の『食べるな、危険!』(ISBN:4062113783)という本のことですが、この本をたまたま図書館で見つけたので該当部分をチェックしました。ハムの項目(p23)より:

見映えを良くするためには着色料も使う。コチニール色素(カルミン酸色素)は中南米などのサボテンに寄生する昆虫のエンジ虫を乾燥させて抽出した色素だ。天然系食品添加物に分類されるが、突然変異性(遺伝子に傷をつける作用)がある。

さらっと断言してますが、何の資料を参照したのか不明でした。

著者の日本子孫基金というのはこんな団体(カバー裏より):

◎日本子孫基金とは
レモンが店頭から消えた12年前の「日米レモン戦争」、虫が遺伝子操作ジャガイモの葉を食べて死ぬ5年前の「衝撃映像」、環境ホルモンが溶け出していることを指摘した4年前の「カップ麺論争」、これらを仕掛けたのが、日本子孫基金である。

うーむ。現在は食品と暮らしの安全基金と改称して相変わらずの活動を展開中のよう。

ちなみに「カップ麺論争」はスチレンダイマー、トリマーが溶出するしないでまず論争になって、これは微量ながら溶出するという結論に。しかしその後これらの物質については「包括的に現時点でリスクを算定することは技術的にみて現実的でないとともにその必要性はないと考えられる」(SPEED'98 2000年11月版)として「環境ホルモン疑惑」のある物質リストからは外されました。

メモ:



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