BigHopeClasic これは「少年犯罪」の誤読でしょう。あれ、前半部分はトンデモ言説を真似した寓話だし、そこにマジレスしちゃいけない。
えーと、まず「警察は失業率を基にして刑法犯認知件数にノルマを設定している」はネタだと認識しています。前半がトンデモの真似というのもその通り。
でも三つの疑問の部分はマジなんじゃないの? 管賀氏が本気で疑問に思ったかどうかは別にして、一般に(あるいは少なくとも僕にとっては)考えなくても疑問に思う必要などないと思えるような話ではない。
元ネタとなるトンデモ言説だって「疑問」の部分はマジだ。創造論がトンデモでもミッシングリンクはマジ。911陰謀論がトンデモでもツインタワーが不自然なほど派手に崩壊したのはマジ。「疑問」の部分は実際に意外性があり、それ故に実際科学者の研究対象にもなっている。
一方アンタゲ(unemployment-rate targeting)の話は蓋然性に無理があることもさることながら発想としてトンデモ。「この3つの疑問点を一挙に解き明かすたったひとつの解があります」というあたり。これは因果が不可解な現象を説明するのに因果を解きほぐすことを放棄して、直接その現象を起こすように意志する存在を想定することで因果を直結してしまうという、陰謀論のパターンそのものだ(意志する存在に神を持ってくれば創造論のパターン)。
だからそこは笑うところというのはわかる。しかし、そこを笑っても「疑問」は残るのだ。メジャーなトンデモについては「疑問」の答えはトリビア化しているが、管賀氏の「疑問」はトリビアルだろうか? そうでないと思ったから少し調べてあのメモを書いた。