社会

スチュワート・L・ユードル『八月の神話―原子力と冷戦がアメリカにもたらした悲劇』

八月の神話―原子力と冷戦がアメリカにもたらした悲劇作者: スチュワート・L ユードル,Stewart L. Udall,紅葉誠一出版社/メーカー: 時事通信社発売日: 1995/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る常石敬一氏のブログで…

「「日本の未来が見える村」長野県下條村、出生率「2.04」の必然:日経ビジネスオンライン」について

ブクマコメントで結構キツいこと書いて反応もあったので改めて。元記事はこれ。 日本の未来が見える村:日経ビジネスオンライン 僕のブクマコメント: rna [これはひどい][media] 「リーズナブルな価格に引かれて、若い夫婦が数多く移り住んできた」子供生む…

P・スタインホフ『死へのイデオロギー―日本赤軍派―』

死へのイデオロギー―日本赤軍派― (岩波現代文庫―社会)作者: P・スタインホフ,木村由美子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/10/17メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 52回この商品を含むブログ (22件) を見る約330ページある本文の最初の40ページくらい…

中嶋聡『ブルマーはなぜ消えたのか―セクハラと心の傷の文化を問う』

ブルマーはなぜ消えたのか―セクハラと心の傷の文化を問う作者: 中嶋聡出版社/メーカー: 春風社発売日: 2007/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (18件) を見る著者が自分のサイトで一部公開していた時に バックラッシュ2.0:…

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎』

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎作者: ジャレドダイアモンド,倉骨彰出版社/メーカー: 草思社発売日: 2000/10/02メディア: 単行本購入: 60人 クリック: 1,069回この商品を含むブログ (373件) を見る地理的な初期条件の違いで世界の歴史を…

飯田泰之『経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える』

経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える作者: 飯田泰之出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2003/12/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 12人 クリック: 183回この商品を含むブログ (84件) を見るビジネス書・自己啓発書の皮を…

荻上チキ『ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性』

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)作者: 荻上チキ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/10/01メディア: 新書購入: 18人 クリック: 298回この商品を含むブログ (169件) を見る一言で言うとウェブの「力学」を学ぶためのガイドブック。「炎…

立岩真也『ALS 不動の身体と息する機械』

ALS 不動の身体と息する機械作者: 立岩真也出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2004/11/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (23件) を見るALSの事をほとんど知らなかったのでただただ読んだ。ALS当事者が書いたものを沢山紹介し…

『東大さんがいく!―〈天才+秀才+神童〉たちの、今そこにある危機! (別冊宝島 381)』

東大さんがいく!―〈天才+秀才+神童〉たちの、今そこにある危機! (別冊宝島 (381))出版社/メーカー: 宝島社発売日: 1998/05メディア: ムックこの商品を含むブログ (1件) を見る ただ、僕自身は、世直し志向は強いけど、癒し志向は強くないんです。実は、現状…

Hester Eisenstein『Contemporary Feminist Thought (Twayne's Feminist Impact on the Arts & Sciences)』

Contemporary Feminist Thought (Twayne's Feminist Impact on the Arts & Sciences)作者: Hester Eisenstein出版社/メーカー: Twayne Pub発売日: 1984/04/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る昔 macska さんにアメリカのフェミニズムにつ…

藤井誠二『人を殺してみたかった―愛知県豊川市主婦殺人事件』

人を殺してみたかった―愛知県豊川市主婦殺人事件作者: 藤井誠二,山田茂出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2001/11メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (3件) を見る愛知県豊川市主婦殺人事件の犯人である17 歳の少年に関するルポです。マスコ…

ケン・ジョセフ『ケン・ジョセフの世界どこでも日本緊急援助隊』

ケン・ジョセフの世界どこでも日本緊急援助隊作者: ケンジョセフ,Ken,Jr. Joseph出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2003/03メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る丸激で出演していたのがきっかけで読んでみた本。エキサイティン…

エイミー・B・グリーンフィールド『完璧な赤―「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語』

完璧な赤―「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語作者: エイミー・B グリーンフィールド,Amy Butler Greenfield,佐藤桂出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (21件) を見る「完…

ななころびやおき『ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」』

ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」作者: ななころびやおき,フクダカヨ出版社/メーカー: ラティーナ発売日: 2005/10/12メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 288回この商品を含むブログ (28件) を見る弁護士のいしけりあ…

芹沢一也『ホラーハウス社会』

ホラーハウス社会 (講談社+α新書)作者: 芹沢一也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/01/24メディア: 新書 クリック: 42回この商品を含むブログ (51件) を見る日本における少年犯罪と精神障害者の歴史と現在を批評した本。解説は藤井誠二。タイトルの「ホ…

ジョン・エンタイン『黒人アスリートはなぜ強いのか?―その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る』

黒人アスリートはなぜ強いのか?―その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る作者: ジョンエンタイン,Jon Entine,星野裕一出版社/メーカー: 創元社発売日: 2003/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (15件) を見るなぜ黒人は「知能」が低…

ビョルン・ロンボルグ『地球と一緒に頭も冷やせ!』

地球と一緒に頭も冷やせ!作者: ビョルン・ロンボルグ,山形浩生出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2008/06/28メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 216回この商品を含むブログ (71件) を見る『環境危機をあおってはいけない』の地球温暖化スペシャル…

中原伸之『日銀はだれのものか』

日銀はだれのものか作者: 中原伸之,藤井良広出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/05/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 96回この商品を含むブログ (39件) を見る 「この点はミルトン・フリードマンさんも賛成してくれたのですが、権力の正統性と…

ポール・クルーグマン『格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略』

格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略作者: ポールクルーグマン,Paul Krugman,三上義一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/06/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 176回この商品を含むブログ (65件) を見るアメリカの格…

ポリー・トインビー『ハードワーク 〜 低賃金で働くということ』

ハードワーク~低賃金で働くということ作者: ポリー・トインビー,椋田直子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/07/14メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 157回この商品を含むブログ (49件) を見るサッチャー改革以後のイギリスで最低賃金労働者の…

奥島貞雄『自民党幹事長室の30年』

自民党幹事長室の30年 (中公文庫)作者: 奥島貞雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/09/01メディア: 文庫 クリック: 21回この商品を含むブログ (12件) を見るおもしろい。幹事長室の室長として党の事務局サイドから見た政治家たちの人間模様。小沢一…

ジェラルド・カーティス『政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年』

政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年作者: ジェラルド・カーティス出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2008/04/17メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 97回この商品を含むブログ (29件) を見るジェラルド・カーティスの自叙伝。面白かった。中曽根さんと親し…

市民の武装権について

グロスマンの著書は前著の『戦争における「人殺し」の心理学』しか読んでないのですが、ゲーム規制の話はあっても銃規制の話がないよという件について。 それでもやはり、著者らの議論にはある種の合理主義がはらむシニシズムを感じずにはいられない。日本に…

性犯罪者にGPS 出所時同意で装着、法務省検討

梅太郎さんとこのエントリ[再犯率] 性犯罪者GPS装着検討 - 日記みたいなモノ。で知ったニュース。 法務省は、性犯罪受刑者が出所した後の居場所を把握するため、衛星利用測位システム(GPS)端末を同意の上で装着させることを検討している。GPSを活…

Re:日本でヘイトスピーチが規制される可能性

楠正憲さんからトラバをいただいた。それによると青少年ネット規制法の法案策定段階でヘイトスピーチ規制が入りかけたという。 ブロッキングを目的としていないので深刻ではないが、青少年ネット規制法の民主党案横書きで、有害情報として「性又は暴力に関す…

ヘイトスピーチへの法規制について

東浩紀氏の発言をめぐる一連の騒動について、東氏を擁護するという文脈で欧州でヘイトスピーチへの法規制が進んでいるという話が出てきた。 SFでもなんでもなく、端的な事実として、現代のヨーロッパでは、ヘイトスピーチへの法規制が進んでいる(ナチズムの…

原爆開発と科学者たち

TTさんのコメントへの返事を保留にしっぱなしの状態で先にお返事するのもどうかと思うのですが、なまえさんのコメントでゆるめに書いたところにツッコミが入ったのでとり急ぎお返事。 >原爆開発に参加した科学者たちも誇りを持ってやっていたわけです。この…

自由とリスクとベネフィット

リスクのほうはわかるんだけど、ベネフィットの理屈がわからんのよ。 純粋に「蒟蒻畑が好き」っていう人もいるわけだよね。ゼリーより固くて、グミより柔らかい、あの食感は独特だから。ベネフィットの第一は「好き」だと思うのですよ。「好き」というベネフ…

ご飯よりも安全でこんにゃくゼリーに匹敵する安全な食べ物ベスト1 !!

「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10 - GIGAZINE によると、ご飯を喉に詰めて死ぬ事故が年間28件あるから、3件しかないカップ入りゼリーのほうが安全だそうです。*1なるほど! じゃあ僕も安全な食べ物をおす…

歴史修正主義は誰のせい?

正月に書いたエントリ歴史修正主義の手口についてにコメントがありました。ブクマが増えてたりするけどどっかに貼られました? 以下 TT さんのコメントに対するお返事。 例えば、原爆や東京大空襲を否定するアメリカ人はいません(いるのかもしれませんが、少…